<民なくして 2021衆院選ちば>若者の不安切実 「目先でなく、先を考えた政治を」

2021年10月28日 07時29分
 長引く新型コロナウイルス感染拡大は、若者にも大きな影響を与えている。「将来が不安になった」「政治は若者にしっかり向き合ってほしい」。コロナで生活の変化を強いられた働く世代や学生からは、切実な声が聞かれた。(鈴木みのり)

◆式場勤務 転職先探す日々 「買い物…興味失った」

 千葉市美浜区のウエディングプランナーの三十代女性は「仕事を辞めようと思っている」と話す。
 コロナで挙式は激減。ボーナスがなくなり、年収が五十万円ほど減った。残業代削減のため定時に帰ることが求められたが「家にパソコンを持ち帰って仕事をしている」。
 女性が勤める結婚式場では、コロナで挙式が中止となった場合、客が料金を全額負担する。新郎新婦やその両親から「なぜコロナのせいなのに払わなければいけないのか」と怒りをぶつけられる日が続いた。
 もともとブランドの服やバッグが好きだったが、今は買わない。「将来の不安が大きすぎて、興味もなくなった」
 衆院選の投開票が近づく中、ハローワークを利用して転職先を探す日々を送る。「社会は大きく変化している。時代に合った柔軟な政治をしてほしい」と思っている。
 コロナに翻弄(ほんろう)され続けている学生からは政治に対するさまざまな不満がわき出ている。

◆コロナ禍 大学に通えず 「就活で話すことない」

 九月下旬、千葉市稲毛区で開かれた学生向けの食材配布会。二十代の男子大学院生は「政治家はもっとはっきりとした言葉を使って、会員制交流サイト(SNS)を通して発信してほしい」。同区の大学二年中村紗也加さん(20)は「政治に若者の声が反映されていない」と話す。

9月に行われた学生向けの食材配布会の様子=千葉市稲毛区で

 昨年に入学した時には既にコロナがまん延していた。「オンライン授業は画面上に文章が流れるだけのものも多くて、教授にも質問しにくい」と授業の質に疑問が残った。自宅で過ごす時間が増え、生活は昼夜逆転した。
 「本当の大学生活が送れていない」と焦りを感じる中、就職活動の時期が近づいている。「サークルに入ってないし、イベントもやっていないから、就活で話せることがない。きちんと就職できるのか」と不安を募らせる。
 予定が合えば投票するつもりだ。「政治家は若者の声を聞く様子を見せるだけ。それが、余計に若者を政治から遠ざけることになっている」とも思う。政治家たちには、こう伝えたい。「今、若者はたくさんのことを我慢している。目先のことばかりではなく、若者の声に耳を傾け、先を考えた政治をしてほしい」

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