<参院選>候補者の横顔(上)

2019年7月6日 02時00分
 二十一日の投開票日に向けて舌戦が始まった参院選。埼玉選挙区(改選数四)に立候補した九人のうち、八人の横顔を届け出順に三回に分けて紹介する。安楽死制度を考える会の新人鮫島良司さん(64)は取材に応じなかった。
 (届け出順)

◆宍戸千絵(ししど・ちえ)さん 41 国民・新

 父親の介護経験が原点

 原点は八年前。母親ががんで亡くなり、同時期に父親が脳卒中で倒れた。働きながら介護をする苦しい日々が昨年末に父が亡くなるまで続き、「どうしたら社会全体が明るく暮らせるのか」と考える中で政治家を目指した。
 理工学部卒で環境安全の専門家だ。国家公務員として独立行政法人や経済産業省で働き、米国の環境保護庁や民間での勤務経験もある。
 国際的な活動の中で感じたのが、日本の法制度の硬直化。他国が新しい技術をどんどん取り入れていく中で、日本は法規制の壁で実現できないことが多かった。「時代にあった法律に政治家が変えていかないといけない」と語る。
 夫と二人暮らし。日帰りで山登りに行き、下山後に温泉に入ってビールを飲むのが至福の時間。動物園や水族館に行くのも良い息抜きだという。 (井上峻輔)

◆伊藤岳(いとう・がく)さん 59 共産・新

 雪辱へ福祉の現場巡る

 二〇一〇年から参院選の埼玉選挙区に挑戦し続け、一六年の前回選は惜しくも次点で落選した。「自分が国会に行けない間に景気は最終的に悪化し、首相は引き続き改憲に執念を燃やしている。悔しい思いの九年間だった」。改選定数が一増えた今回の選挙を「絶好のチャンス」と捉える。
 この三年間は障害者施設など福祉の現場を今まで以上に回り、国会に届けるべき課題を吸い上げてきた。自身も要介護4の父を四年間介護した経験があり、特別養護老人ホームの増設などに意欲を見せる。
 大学時代は教員を目指したが、子どもの貧困の現場を目の当たりにして「一人の教師としてでは救えない子どもの現実がある」と考え、政治の道を志した。今でも「現場主義が自分の原点」と語る。ビールを飲みながらスポーツ観戦をするのが趣味で、特に野球と駅伝を好む。 (井上峻輔)

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