最後のあいさつ 上田知事 ねぎらうも拍手なし

2019年7月6日 02時00分
 八月二十五日投開票の知事選への五選不出馬を表明している上田清司知事は、県議会六月定例会最終日の五日、議場で最後のあいさつをした。知事と対立を続けた最大会派の自民党県議団はあいさつ後に拍手を送らず、その後に答礼に立った小島信昭団長は「きっちりけじめをつけられた」と知事の退任を「評価」して送り出した。 (井上峻輔)
 あらためて退任を報告した上田知事は「新たに選ばれる知事には、議会とともに埼玉の勢いをさらに発展させていただきたい」と語り、議員に向けて「ご支援、ご協力に感謝します」と述べた。
 一方、小島団長は「多選自粛条例を破り、四選出馬されたのは非常に残念だった。この件で知事とわれわれが折り合うことはなかった」とチクリ。不出馬の決断に加え、職員の意識改革などの実績は認めた。
 上田知事の国政復帰の臆測をけん制してか「今後ともシニア革命の旗手として、社会貢献活動などを通して大きな功績をあげられることをお祈り申し上げます」と結んだ。
 知事退任時の最大会派団長のあいさつは県議会の慣例。自民県議団は「多選自粛条例を破った四期目の知事は存在しない」として、知事への一般質問を控えるなどしていたが、今回は「大人の対応をした」(小島団長)という。
 上田知事は閉会後、四期目の四年間では初めて自民県議団の部屋を訪れてあいさつ。その後の報道陣の取材には、自民による四選批判を振り返り「結構しつこかったですね」と笑った。

◆知事選は大野さん応援団長に就任

 知事選を巡り、上田清司知事は五日、出馬を予定している大野元裕参院議員(55)を支持する「大野もとひろ応援団」の団長に就任した。選挙戦では、大野さんを全面支援する意向だ。
 応援団は川口商工会議所や連合埼玉など十六の団体と個人で構成(五日時点)する。
 この日、川口商議所の児玉洋介会頭らが県庁を訪れ、就任を依頼。上田知事は「勝手連の団長なら喜んで。私も大野さんに決めていますから」と快諾し「大野さんはいろいろな条件で最高の人。問題は選挙だけなので頑張りましょう」と述べた。児玉会頭は「知事が団長になれば、勝手連がさらに増えていく」と期待を寄せた。
 知事選には大野さんのほか、自民と公明が推薦するスポーツライターの青島健太さん(61)と、行田邦子参院議員(53)が出馬を表明している。

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