イラン、11月末までに核協議再開で合意 ライシ政権下で初

2021年10月28日 11時46分
 【カイロ=蜘手美鶴】6月から中断しているイラン核合意の再建協議を巡り、イラン側の交渉責任者のバゲリ外務次官は27日、ベルギーのブリュッセルで、協議を仲介する欧州連合(EU)欧州対外活動庁のモラ事務局次長と会談し、11月末までに協議を再開することで合意した。6月のイラン大統領選を経て8月に発足した反米保守強硬派のライシ政権下では初となる。AFP通信などが伝えた。
 バゲリ氏は会談後、ツイッターで「11月末までに協議を再開することで合意した。(モラ氏と)とても真剣で建設的な話し合いができた」と述べた。正式な日程は近く発表される。モラ氏は今月中旬に首都テヘランを訪れ、協議再開に向けイラン側と交渉していた。
 協議再開を受け、米国務省のプライス報道官は「米国は協議に戻る準備はできている。核合意の完全順守に向け、合意できると信じている」と述べた。
 2015年締結の核合意では、イランが核開発を制限する見返りに、米国が経済制裁を解除。しかし、18年に米国のトランプ政権が合意を離脱して制裁を再開し、イランも再び核開発を始めるなど、合意は事実上崩壊していた。
 バイデン米政権発足後、4月から合意再建協議が始まり、英独仏中ロとEUの仲介で、米国とイランが間接協議を開始。米国は制裁解除の条件として、イランに弾道ミサイル開発や中東での工作活動の中止などを求めるが、イランは「制裁解除が先」として応じず、イラン大統領選以降、協議は停止していた。

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