日本の核廃絶決議案採択 国連委、賛成増で152カ国 核禁止条約には直接触れず

2021年10月28日 11時50分
【ニューヨーク=杉藤貴浩】国連総会第一委員会(軍縮)は27日、日本が提出した核兵器廃絶決議案を152カ国の賛成多数で採択した。反対は4、棄権は30だった。賛成は昨年より13カ国増えた。採択は1994年から28年連続となる。
 決議は包括的核実験禁止条約(CTBT)の署名と批准の重要性や軍備管理対話の開始への核兵器国の特別な責任などを強調し、核非保有国などの賛同を促した。核兵器国では米国と英国が共同提案国となり、昨年は棄権したフランスも賛成した。中国とロシアは反対した。
 外務省幹部は採択後「来年1月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた各国の機運の高まりも感じた」と話した。決議に法的拘束力はない。
 一方、今年1月に発効し核の開発から使用までを全面的に禁じる核兵器禁止条約には昨年に続いて直接言及しなかった。岸田文雄首相は「現実を変えるためには核兵器国の協力が必要」との立場をとっており、日本を核の傘の下に置く米国に引き続き配慮した形となった。
 決議は12月上旬の国連総会本会議で採択される見込み。

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