藤井聡太王位「勉強になるシリーズだった」「豊島竜王の姿勢見習いたい」 第62期就位式で謙虚に語る

2021年10月28日 20時44分

第62期王位の就位状を手にする藤井聡太王位=28日午後、東京都千代田区(代表撮影)

 将棋のお~いお茶杯第62期王位戦7番勝負(東京新聞主催)を制し、防衛を決めた藤井聡太王位(19)=叡王、棋聖=の就位式が28日、東京都千代田区の日本プレスセンターで行われた。
 藤井王位は挑戦者の豊島将之竜王(31)を4勝1敗で退け、王位初防衛を果たした。日本将棋連盟の佐藤康光会長から就位状と王位杯、主催新聞社から賞金目録と陶芸家で人間国宝の福島善三さん=福岡県東峰村=作の記念品「中野青瓷蝶鉢」、特別協賛の伊藤園から副賞がそれぞれ贈られた。
 藤井王位はあいさつで「7番勝負は序盤で形勢を損ねてしまった将棋が多く課題も見つかった。この課題をしっかり見つめ直して前に進んでいけたらと思います」と述べた。さらに、豪雨被害で会場が変更になった第4局に触れ、「予定されておりました和多屋別荘様、また(佐賀県)嬉野市の方々にお見舞い申し上げるとともに、来期以降にうかがえることを楽しみにしています」と語った。

第62期王位就位式を終え、記者会見する藤井聡太王位

 ◆豊島竜王との初対決を謙虚に振り返る

 将棋のお~いお茶杯第62期王位戦7番勝負(東京新聞主催)で防衛を果たした藤井聡太王位(19)=叡王、棋聖=は28日の就位式の後、記者会見に臨んだ。「課題が多く見つかり勉強になるシリーズだった」と、同じ愛知県出身で「最強の挑戦者」と称された豊島将之竜王(31)とのタイトル戦での初対決を謙虚に振り返った。
 会見では、王位戦、叡王戦、現在進行中の竜王戦と、大一番の続く豊島竜王との対局について質問が集中した。「同郷で目標にしてきた先輩と王位戦で対戦するのを楽しみにしていた」と振り返った藤井王位。「2日制で盤を挟み、豊島竜王の一手一手にかける読みや、最善を追求する姿勢を強く感じた。見習っていきたい」と述べた。
 シリーズで印象に残った場面を聞かれ、唯一の敗局となった第1局の序盤戦を挙げた。「豊島竜王の構想は全く気づかなかった。指されてみると対応が難しく自分の課題を強く感じた。序盤からしっかり踏み込んで考えていく必要がある」と、反省を忘れなかった。

第62期王位就位式で師匠の杉本昌隆八段(左)から花束を受け取る藤井聡太王位

 藤井王位は小学生時代、既にプロ入りしていた豊島竜王と練習対局をしたこともある。藤井王位の師匠で、2人を幼少期から知る杉本昌隆八段(52)は、就位式の祝辞で「タイプは違えど、2人とも間違いなく天才。両者の戦いは令和の名勝負としてこれからも続いていく」と評した。

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