中日新監督に立浪和義氏「勝ちへの執念植え付ける」「補強のお願いは…」【一問一答】

2021年10月30日 05時00分
 12年の時を経て中日に復帰する「ミスター・ドラゴンズ」こと立浪和義新監督。名古屋市内で記者会見し、目指すチーム像に「守り勝つ野球」を掲げる一方、長年の課題の得点力不足も「必ず何とかする」と断言した。若手の育成、レギュラー陣の底上げ。難題を抱えるチームのかじ取りに挑む。

中日ドラゴンズの監督就任が決まり、会見後のフォトセッションに応じる立浪和義氏=名古屋市内のホテルで

◆星野、高木、落合…歴代指揮官から学んだ貪欲さ

 立浪新監督が名古屋市内での記者会見で繰り返したのは「勝利への執念」。優勝から10年遠ざかり、Bクラスが定位置になりつつあるチームの復権へ。名将から常勝の教えを学んできた「ミスター・ドラゴンズ」が、ファンの期待も背負って改革に着手する。
 引退から12年。「やっとスタートラインに立てた」。報道陣の前でしみじみ吐露した。長かったからこそ、チームへの思いも積もっている。「勝ちに対する執念を植え付けたい」。根底にあるのは、過去の指揮官から受け継いだ勝利への貪欲さだ。
 1988年に大阪・PL学園高からドラフト1位で入団。初めてユニホームに袖を通したときの監督は星野仙一氏だった。「これだけ人は怒れるのか」。たたき込まれた闘争心が表れたのが、高木守道氏のもとで戦った1994年の巨人との「10・8」決戦。左肩を脱臼するほど激しい一塁へのヘッドスライディングは今も語りぐさだ。
 黄金期を築いた落合博満氏の指揮下では、森野将彦氏に定位置を奪われた。高いレベルでの熾烈(しれつ)な競争。だからこそ「負けたら本気で悔しがって次に向かっていく」集団が生まれた。当時を踏まえ「勝つ野球をする。そのために妥協はしない」と力を込める。
 本格始動は11月4日の秋季練習から。それまでの自主練習は視察せず「あえて期間を空ける」と明かす。オフの過ごし方に表れる選手の意識、姿勢に鋭い視線を送る。
 星野氏は監督就任時、「覚悟しておけ」と選手にメッセージを発した。「僕はそんなことは言いません。ただ、簡単に勝てる世界ではない。自信があるわけでもないが、信念を持ってやっていきたい」。教えを継ぎつつ、自身の流儀も貫く。蓄えてきた経験を基に、チームに負けん気を植え付ける。(山内晴信)

◆77番「あえて外す」


 ―ドラゴンズのユニホームを再び着ることになった。
 ドラフトで縁があって名古屋に来て、22年間一筋でやってきた。もちろん愛着もあるし、ドラゴンズのユニホームが好き。袖を通すのはすごく楽しみ。
 ―理想の監督像は。
 今のところ思い浮かばない。星野監督から始まり、高木監督、山田監督、落合監督、素晴らしい指導者の下でやってたくさん良いところを見てきた。教訓にして、頭に入れて指導したい。
 ―補強の要望は。
 ビシエドが残留という形になるが、当然もう一人、長打の打てる外国人はお願いしたいと思っている
 ―現役時代の背番号「3」のイメージが強いが、希望する背番号は。
 選手の背番号を取るわけにはいかない。70、80番台で迷っている数字がある。(星野監督の77番は)皆さんが意識されることだと思うが、あえてそこは外したい。
 ―選手の身だしなみについて決まり事はつくるか。
 今の時代に規制をかけることは良くないかもしれないが、やはりスポーツ選手はスポーツマンらしく。ファンの方が見ても好感が持てるような形の方がいい。髪形も含めて、きちっとした形でスタートしようと思う
 ―11月4日からナゴヤ球場で秋季練習が始まる。
 テーマはあくまで個々のレベルアップ。グラウンドは一つしかないので効率よく練習できるように。全員の立場が違うので、個人に合った伸ばすための最良の方法をしっかりと考えて把握したい
 ―ファンにメッセージを。
 12年間、自分なりに違う角度から、野球もそうだし人間的にもしっかりと勉強してきた。就任要請があったときからすごく期待は伝わっている。メディアも含めて、良いときはたくさん選手をほめて、悪いときは叱咤を(しった)をいただいて、それを糧に選手が頑張るようなチームづくりをしたい

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