<各駅停車>教員の働き方

2021年10月31日 07時22分
 子どもたちのいない午前七時半の教室。パソコンを開き、授業の準備をする先生の姿があったという。新型コロナウイルスの感染が広がっていた夏休み明け、小学校では急きょオンライン授業が実施された。子どもたちの学びを止めないために奮闘する先生たち。その姿を取材してきただけに、今月一日のさいたま地裁の判決は厳しいと感じた。
 公立小学校教員が県に残業代を求めた訴訟で、地裁は教員の請求を棄却した。公立学校の教員は非常災害などの場合を除き、残業を命じられないと定められている。時間外労働をしても残業代は支払われず、基本給の4%が支給されるのみだ。残業は自主的にしているとみなされる。
 原告の教員は会見で判決に怒りをあらわにする一方、教員という職業については「教え子の健やかな成長は何よりもうれしいし、誇りを感じる」と付け加えた。
 学校現場を支えているのは先生の使命感とやりがいだけなのだろうか。そうではないと言える労働環境が必要だ。(寺本康弘)

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