自民単独過半数確保 野党共闘も伸び悩み、立民後退 戦後3番目の低投票率か 第49回衆院選

2021年11月1日 02時49分
衆院本会議場

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 第49回衆院選が31日、投開票された。格差是正を含む経済対策や多様性を尊重した社会づくり、新型コロナウイルス感染症対策が主な争点となった選挙戦で、自民党は単独で過半数(233議席)を確保した。自民、公明両党の連立政権が継続し、岸田文雄首相(自民党総裁)は続投する。与党に日本維新の会を加えた3党で、改憲発議が可能となる3分の2(310議席)を上回った。立憲民主党は共産党などと小選挙区で候補を一本化したが伸び悩み、公示前の110議席に届かなかった。維新は公示前から3倍超に増やして衆院で第3党に躍進した。(上野実輝彦)
 首相はNHK番組で「信任をいただいた」と述べる一方で「議席減が政権、国会運営にどう影響するか、丁寧に考えなければならない」と述べた。
 自民は、甘利明幹事長が神奈川13区で立民新人に競り負けた。幹事長が小選挙区で敗れるのは極めて異例で、首相は甘利氏の進退について「本人の話を聞いた上で私が判断する」と党本部で記者団に語った。
 自民は小選挙区で勝利した東京15区の柿沢未途氏、奈良3区の田野瀬太道氏をそれぞれ追加公認した。与党は、常任委員会の全委員長を得た上で、委員数でも野党を上回る絶対安定多数(261議席)を確保した。
 公明は東京12区や広島3区など小選挙区の9人全員が勝利。比例でも議席を上積みして公示前の29議席を上回った。
 立民は東京7区や神奈川1区などで議席を獲得。共産、国民民主、れいわ新選組、社民の5野党で共闘し、213の小選挙区で候補を一本化したものの、議席を伸ばせなかった。
 共産は沖縄1区で勝利するなど公示前の12議席確保を目指した。維新は地盤とする大阪を中心に議席を着実に積み上げて大幅増。れいわは比例東京ブロックで山本太郎代表が議席を得て、社民は沖縄2区で勝利した。国民は公示前の8議席を上回り、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は議席の維持を目指した。
 衆院選小選挙区の投票率は、共同通信社の1日午前2時現在の推計で55.92%。2017年の前回衆院選(小選挙区、比例代表とも53.68%)を2ポイント程度上回るが、戦後3番目に低い投票率になる可能性が高い。
 衆院選は現行憲法下で初めて10月21日の衆院議員任期満了を越えて行われた。

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