すぐに開かない扉、窓から逃げる乗客...ハロウィーンの京王線電車内は大パニック

2021年11月1日 00時25分

動画は木村俊介さん提供
 「逃げろ」―。東京都調布市の京王線の特急電車内で男が乗客の男性を刺し、車内に火を付けた事件。電車内は炎が上がり、爆発音が響くなどし、騒然となった。乗客はパニックとなり、緊急停車した国領駅で窓から車外へと逃げ出した。(奥村圭吾、山田雄之、服部展和)
 東京都八王子市内のミュージシャンの男性(34)は事件直前、確保された男と同じ車両に乗っていた。金髪で、紫色のジャケットを着た男が、座席で紙たばこを吸っているのが遠めに見えた。「チンピラみたいな変なやつがいるな」。そう思った直後「包丁を持ってるぞ」「逃げろ」と車内に悲鳴が響いた。子どもを抱えた女性が男の方から血相を変えて走って逃げてきた。「消火器が必要だ」と別の乗客の怒鳴り声が響いた。
 電車の真ん中付近の車両にいた東京都江戸川区の会社員の女性(46)は夫(50)と座っていると、前方車両から一斉に数十人の乗客が「避難しろ」と叫びながら逃げ込んできた。その後、男が無言で左手に刃物をちらつかせながら歩いてきた。少し立ち止まると、右手で液体入りのペットボトルのようなものを取り出し、周囲にまいた。
 山梨県から渋谷のハロウィーンの様子を見ようと電車に乗っていた会社員の男性(32)は後方車両に逃げ込んだが、電車が駅に停車するまで3分ほどかかったという。
 停車してもすぐに扉が開かず、車内には「開けろ」「早くしろ」との怒鳴り声が響き、窓を開けて逃げ出す人が相次いだ。
 都内の鉄道では、8月に小田急線電車内(世田谷区)で複数人の乗客が刺され、東京メトロ白金高輪駅(港区)で硫酸をかけられる事件などが相次いでいる。乗り合わせた八王子市のアルバイトの女性(21)は「まさか自分が巻き込まれるなんて。電車内はすぐに逃げられないから怖い。死ぬかと思った」と振り返った。

関連キーワード


おすすめ情報

社会の新着

記事一覧