衆院選神奈川、激戦区多く 13区は立民・太栄志さん大金星 自民・甘利明幹事長破る

2021年11月1日 07時15分

初当選を決め、万歳する太さん(左)=大和市で

 31日投開票の衆院選で、県内の18の小選挙区でも与野党候補が相次いで当選を決めた。自民は岸田文雄内閣で最年少閣僚としてデジタル相になった牧島かれんさん(45)ら、立憲民主は党代表代行の江田憲司さん(65)らのほか、太栄志(ふとりひでし)さん(44)が自民党幹事長の甘利明さん(72)との一騎打ちを制した。県内は激戦区が多く、複数区で深夜まで勝敗がもつれた。共産や「第三極」の勢力拡大を目指した維新は苦戦した。投票率は55.91%(仮確定)と前回の確定値(51.97%)に比べて3.94ポイント上がった。
 自民は離党した前職が無所属で出馬した1区を除く十七選挙区で前職十五人、新人二人を擁立。1区もこの無所属候補を支援した。うち、実績と知名度がある2、11、15、17区は選挙戦を優位に展開して当選を決めた。一方、菅義偉前首相の側近が出馬した5区や党幹事長が立った13区は勝敗が分かれ、公明が擁立を断念し自民新人が立候補した6区などは接戦となった。
 立民は十五選挙区で、前職九人、元職三人、新人三人が立候補。共産と候補者の一本化を進め、「政権交代」を旗印に戦った。前職は国替えや選挙直前に入党した候補もいたが、政権批判票を取り込んで優位に立つか善戦。新人と元職も地元に根を張って活動を続けて知名度を上げ、13区は新人が接戦を制した。
 共産は小選挙区制開始以降、最少となる五人に候補者を絞り込んだ。唯一の前職がいる10区で必勝を期したが小選挙区では敗れた。
 前職と元職各一人、新人五人が立候補した維新は「非自民」の保守票の取り込みを図ったが、前職がいる6区は自民と立民の激しい対決の間に埋没。他も伸び悩んだ。無所属は、4区の元職が「浪人」期間中に地元をこまめに回って激戦を展開したが、及ばなかった。
 ◇
 「万歳、万歳、万歳、やったー」。13区で自民党幹事長の前職甘利明さん(72)との一騎打ちを制した立民新人の太栄志さん(44)は、一日午前零時ごろに当選確実が伝えられると大和市の事務所に入り、支持者らと喜びを爆発させた。
 前回選挙は希望の党から立候補したが、大差で次点に終わった。駅頭に毎朝立つなど地道に活動を続け、今回は野党統一候補として出馬。金銭授受問題が再燃した甘利さんや政権に批判的な無党派層の票を取り込んだとみられる。「この日を見据え、草の根の市民パワーを結集しようとやってきた。実現できて感慨深い」と初当選までの道のりを振り返った。
 当初優勢とされた甘利さんは、報道機関の調査などで太さんの猛追が伝えられると危機感を強めた。幹事長職の傍らで自身の選挙区に入り、街頭などで支援を訴えたが、苦杯を喫した。
衆院選2021
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