死刑願望が背景か?ジョーカー衣装は「勝負服」 京王線の刃物男「仕事で失敗、友人関係もうまくいかず」

2021年11月1日 20時45分
服部恭太容疑者=東京都調布市の京王線国領駅で(目撃者提供)

服部恭太容疑者=東京都調布市の京王線国領駅で(目撃者提供)

 東京都調布市を走行していた京王線の特急電車内で乗客が刃物で刺されるなどして17人が重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された住居不定、職業不詳の服部恭太容疑者(24)が「仕事で失敗し、友人関係もうまくいかず死にたかった。自分じゃ死ねず、死刑になるしかないと思った」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁調布署捜査本部は、死刑願望から無差別に電車内で乗客を襲ったとみて調べている。
 調べに、服部容疑者は「6月ごろから大量殺人を考えた」とも供述し、8月に小田急線車内で乗客の男女10人が切られるなどした事件を参考にしたという。
 捜査本部によると、乗客17人のうち、70代の男性は意識不明の重体だが、一命を取り留めた。ほかに搬送された10〜60代の男女16人は軽傷という。
 捜査本部などによると、服部容疑者は逮捕時、米国の人気映画「バットマン」シリーズの悪役「ジョーカー」の衣装を着ていた。ジョーカーは社会に恨みを持った末に大量殺人を企てるキャラクター。「勝負服として購入した」と供述している。
 服部容疑者は事件の約2時間前にこの衣装を着て、ハロウィーンでにぎわう東京・渋谷を訪れ、その後に調布に向かった。調布駅から特急に乗車し、先頭から8両目に座っていた男性をナイフで刺した後、6両目でライターオイルとみられる液体をまいて放火した。「駅の間隔が長い特急を選んだ。(小田急事件は)サラダ油で火が付かなかったから、より可燃性の高い液体をまいた」とも供述しているという。
 逮捕容疑では、10月31日午後8時ごろ、調布市の京王線国領駅付近を走行中の京王八王子発新宿行き特急電車内で、都内の70代男性の右胸をナイフで刺して殺害しようとしたとされる。

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