葛飾産キャベツ「中野甘藍」 歴史を道徳本に 地元の細田町会制作「誇りに」

2021年11月2日 07時09分

地元町会が制作した道徳本「キャベツにかけた夢」

 明治時代に現在の葛飾区細田で生産が始まったキャベツ「中野甘藍(かんらん)」の歴史を伝えようと、地元の細田三丁目町会が道徳本「キャベツにかけた夢」を制作した。区内の小学校の図書館に置かれるほか、今後、授業でも使われる。(太田理英子)
 道徳本では、明治時代に葛飾の農家中野藤助が西洋野菜のキャベツを日本の気候や風土にあった方法で作ろうと、品種改良に奮闘した姿を描いている。
 区史などによると、西洋キャベツは秋の収穫が主流だった。中野の十数年に及ぶ研究を経て誕生したのが春に収穫できる中野甘藍。大正時代に全国へ広がったが、ふんわりとした春ものよりも葉が詰まった冬ものが好まれるようになり、次第に姿を消していった。
 町会など地元有志が復活させようと、二〇一九年夏、茨城県内の研究機関から近縁種を分けてもらって栽培を始めた。今年二月からは、収穫した中野甘藍を細田小の給食に提供。学校農園での栽培も進めている。
 町会などは先月十八日、道徳本八十冊に加え、中野甘藍をPRするマスコットキャラクター「かんらんちゃん」のキーホルダー五百個を同校に寄贈。町会の月村富次代表は「細田の子どもたちには地域の歴史を学び、誇りを持ってもらいたい」と話した。

学校農園で中野甘藍の成長を観察する細田小学校の児童=葛飾区で(区提供)


関連キーワード


おすすめ情報

東京の新着

記事一覧