衆院選茨城 比例復活 自民2、立民2

2021年11月2日 07時17分
 衆院選の投開票から一夜明けた一日、比例代表北関東ブロック(茨城、栃木、群馬、埼玉、定数一九)を含めた議席が確定した。県内の重複立候補者では、自民党二人、立憲民主党二人が比例復活を果たした。日本維新の会と共産党は比例代表でも議席を獲得できなかった。

◆自民 田所氏「ほっとした」/石川氏「感謝したい」

支持者から花束を受け取る田所嘉徳氏(右)=水戸市千波町で 

 県内七選挙区のうち、五選挙区を制した自民は、議席を守れなかった1区前職の田所嘉徳(よしのり)氏(67)と5区前職の石川昭政氏(49)が比例代表で救われた。
 田所氏は、無所属元職の福島伸享(のぶゆき)氏と激しい一騎打ちを演じたが、水戸市千波町の事務所では、三十一日午後八時すぎに小選挙区での敗北が早々に伝えられ、その後は重苦しい空気に包まれた。一日零時すぎに復活当選の一報が入ると、田所氏はようやく表情をほころばせた。
 支援してきた議員や首長とともに壇上へ上がると、「当選させていただきほっとしている。これからも地域のため、国家のため力を尽くしたい」とあいさつ。花束が贈られた後、万歳三唱で祝った。
 田所氏は報道陣に「野党共闘に負けたことは悔しく残念だが、継続して仕事させていただけることには感謝したい」と選挙戦を振り返った。

万歳三唱する石川昭政氏(左)=日立市会瀬町で

 石川氏の日立市会瀬町の事務所では一日午前零時二十分ごろ、比例復活当選が確定し、約三十人の支持者から拍手が湧き起こった。
 地元選出の県議に連れられ、硬い表情で姿を現した石川氏は「小選挙区で敗れはしたが、この議席を皆さまのために使ってお返ししたい」と決意を新たにした。石川氏は控えめに万歳三唱し、集会を締めくくった。(長崎高大、保坂千裕)

◆旧民主勢力は大幅減 県内比例票 維新は前回の3倍超

 比例代表の県内の党派別得票数は、立憲民主党が二十四万九千六百票で、前回二〇一七年から一万七千票伸ばした。一方、国民民主党は七万三千票と前回(前身の希望の党)の三分の一以下に激減。旧民主・民進党の流れをくむ両党を合わせた得票は、約四十九万票から三十二万票あまりまで落ち込んだ。
 自民党は最多の四十七万一千票で、前回から二万三千票上積みした。公明党は五千票増やして十七万四千票を得た。共産党は五千票減の七万票、社民党は四千票増の一万六千票だった。
 日本維新の会は、前回の三倍を超える十二万二千票を獲得。北関東ブロックの議席をゼロから二に伸ばした。県内選挙区にも新人三人を擁立し、比例票の発掘に努めたのが功を奏した。
 今回は、立民と国民がともに略称を「民主党」と届け出た。県内でも、「民主党」と書かれた票を有効得票数に応じて振り分ける「案分票」が発生している。(宮尾幹成)

◆立民 青山氏「信じられない」

比例復活を果たし、感極まる表情の青山大人氏(左)=土浦市下高津で

 小選挙区で全敗した立民は、7区前職の中村喜四郎氏(72)と6区前職の青山大人(やまと)氏(42)が比例代表で議席を確保した。
 青山氏は一日午前三時すぎ、北関東ブロック立民最後の五議席目に滑り込むと、土浦市下高津の選挙事務所は歓喜に沸いた。青山氏は「言葉に言い表せない。今も信じられない」とハンカチで目頭をぬぐった。
 小選挙区では、自民前職の国光文乃(あやの)氏(42)に前回の倍の約一万二千票差を付けられて敗れた。陣営では「比例復活は無理」とみて、青山氏は三十一日午後十一時四十五分ごろ、一度は敗北を宣言し、支持者一人一人に頭を下げていた。
 青山氏は、事務所で比例の結果を見守った支持者やスタッフに「これからも政治家として育ててほしい。一緒に良い社会をつくっていこう」と呼び掛けた。(林容史)

衆院選2021
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