<節約の秋>(上) 小麦、大豆…値上げに負けない! 調理工夫 楽しくやりくり

2021年11月4日 10時17分
 家計で大きな割合を占める食費。最近、食用油や小麦粉、牛肉など身近な食品が続々と値上がりし、やりくりに悩んでいる人もいるだろう。どうせなら、いろいろ工夫しながら楽しく節約したい。専門家に教わったアイデアを2回に分けて紹介する。皆さんも家で実践してみては。 (海老名徳馬)
 多くの食品が値上がりしている背景には、中国などを中心とした世界的な需要の拡大や、産地での天候不順があるようだ。コロナ禍から回復した国で物流が活発になり、世界的にコンテナが不足して輸送費がかさむなど、複数の要因が重なっているとみられる。
 輸入小麦は、政府が企業に売り渡す価格が十月から19%引き上げられた。大豆の取引価格は輸入、国産ともに高騰し、加工品への影響が心配される。春から夏にかけて高値だった卵は、一時期に比べると落ち着いたものの、例年の同じ時期よりも高くなっている。
 中でも値上げが続いているのが食用油だ。大手の日清オイリオグループは、十一月一日納入分から家庭用一キロあたり三十円以上の値上げを発表。同社が食用油の価格を改定するのは今年に入って四度目で、計百三十円以上の値上げとなる。油を原料とする加工品でも、マヨネーズやマーガリンの価格が上昇している。

◆油を使わず ヘルシー&サクサク 鶏唐揚げ
 弱火で肉から脂を引き出す

 食用油をたくさん使う料理といえば、揚げ物。中でも鶏の唐揚げは老若男女に人気だ。油を使わないノンオイル料理のレシピ本「テレワーク時代のラクうまごはん」(シーアンドアール研究所)の著書があるヘルシー料理研究家の中元千鶴さん(46)に「揚げない唐揚げ」の作り方を教わった。
 「その肉の脂で揚げるように焼くのがポイント」と中元さん。まずフライパンで皮を下にして弱火にかけ、脂が出るまでじっくり待つ。火を強くすると焦げやすいという。地鶏などは脂が少なく筋肉質な場合もあるので「安いもも肉の方がからっと仕上がる」とアドバイスをもらった。
 自宅で早速作ってみた。火にかけてもなかなか脂が出ないので中火にしたくなったが、我慢していると二十分ほどで脂が染み出てきた。小まめに下にする面を変えて、全体に色がついたら完成だ。
 出来たてを食べると、片栗粉がうまくついたところはサクッとした食感。六歳の息子にも「唐揚げおいしい」と満足してもらえた。油を節約でき、ヘルシーでもある。中元さんは「洗い物が楽。換気扇もあまり汚れない」と勧める。

●材料・4人分●

鶏もも肉(皮付き)400グラム、片栗粉適量、A(酒・しょうゆ各大さじ2、おろしニンニク・おろしショウガ各小さじ1、こしょう適量)

●作り方●

<1>肉は一口大に切り、Aと一緒にビニール袋に入れてもみ、30分ほど漬ける。
<2>(1)に片栗粉をつけ、皮を下にしてフライパンに並べ、ふたをして弱火で10〜15分焼く。
<3>肉から脂が出て皮がパリッときつね色になったらひっくり返し、中弱火で10〜15分、全面に脂と焼き色がつくように返しながら焼く。
 =次回は十一日に掲載します

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