北京でPM2.5による大気汚染深刻 視界が500mを下回る地域も

2021年11月6日 21時36分
6日朝、大気汚染で視界が悪くなった北京の市街地=白山泉撮影

6日朝、大気汚染で視界が悪くなった北京の市街地=白山泉撮影

 【北京=白山泉】中国・北京市内が今月に入って粒子状物質(PM)2.5による深刻な大気汚染に見舞われている。市気象台は小中学校や幼稚園の屋外活動を禁止したほか、視界の悪化により市内の高速道路は一部の区間を封鎖した。
 6日朝、市内には褐色の霧が立ち込め、オフィスビルの高層階が見えないほど。中国メディアによると、深刻な地域では視界が500メートルを下回った。市気象台は4日から警報を発令。米国大使館周辺では、5日朝から6日の昼ごろにかけて「非常に健康に悪い」水準の大気汚染が続いた。
 中国メディアは、北京や周辺の天津、河北省に集中する重化学工業の工場で石炭の燃焼量が増えたことが要因だとする専門家のインタビューを伝えた。中国では9月ごろから電力不足が深刻化し、石炭の増産にかじを切ったことも影響したとみられる。
 専門家は「10月下旬以降、強い風が吹いておらず、大気汚染物質が北京市内に滞留している」として、北風が吹けば汚染物質が拡散されるとする。6日夜から7日にかけて予想されている強風や降雪に拡散を期待する声も聞かれている。
 先進各国が2050年の温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す中、中国は60年までを目標としている。習近平しゅうきんぺい国家主席は国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合に出席しなかった。バイデン米大統領は「大きな過ちだ」と習氏の欠席を批判。中国外務省は「大事なのは行動だ」と反論している。

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