<望 ~都の空から>千葉ニュータウン 「陸の孤島」に新たな役割

2021年11月7日 07時06分

千葉ニュータウン中央駅(中央右)を中心に広がる千葉ニュータウン=千葉県印西市で、本社ヘリ「おおづる」から(戸田泰雅撮影)

 千葉県の印西、白井、船橋市にまたがる新興住宅都市・千葉ニュータウン(NT)。国道464号と北総線を挟んで、南北2〜3キロ、東西約18キロにわたって広がり、総面積は約1900ヘクタールに及ぶ。高度経済成長に伴う人口急増に対応しようと、同県が計画し、1970年に造成が始まってから51年がたった。
 開発は当初の思惑通りに進まなかった。土地買収が難航、鉄道や道路の整備が滞り「陸の孤島」とやゆされた。79年に開通の北総線が東京都心に直結したのは91年。バブル崩壊など経済情勢の変化もあって、住宅需要が伸びず、構想時の計画人口や開発面積は見直され、大幅に縮小された。88年から印西市に住み、昨年末までNT内で地域紙を発行していた武藤弘さん(77)は「現在の姿からは想像できないが、引っ越してきた当時は駅前でも空き地だらけだった」と振り返る。
 転機は2000年代に入って訪れた。元々、住宅向けだった造成地へ商業施設誘致を図ったことが奏功、国道沿いに大規模店が続々オープンした。地盤の固さなどが評価され、物流倉庫やIT企業のデータセンター進出も相次いでいる。 (堀場達)

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