[森の中のキミ] 愛知県豊橋市 香村俊昌(66)

2021年11月7日 07時36分

◆わたしの絵本

イラスト・まここっと

◆300文字小説 川又千秋監修
[紅葉より芋] 千葉県船橋市・学生・20歳 清藤美紀

 少し肌寒い時季、もう秋。
 この季節になると金木犀(きんもくせい)の香りと涼しい風が吹くようになり、私も行動する気力が湧く。
 どこへ行こう? 何を食べよう?
 秋といったらホックホクの焼き芋!
 あとは甘栗でしょ。そして、濃厚なオレンジ色のカボチャ。私が大好きな秋のホクホクたち。
 私はノートに、やりたいことを書き出していく。
 「まず、栗の炊き込みご飯が食べたいでしょ。さつまいもパウンドケーキも食べたいし、カボチャのプリンも食べたいな…」
 気が付くと、ノートには食べ物の名前ばっかり! これじゃ、ただの食べたいものリストではないか。
 これだけではダメだと思い、渋々考え出して、ありきたりの秋の行事を書いておいた。
 「紅葉が見たい」と。

<評> なんといっても、秋は実りと収穫の季節。この時季ならではの豊かな香りと味覚が、あちこちから、あなたを手招きしています。この際、よそ見はせずに、秋のグルメ道を突き進んではいかがでしょう。

[余白のスケジュール帳] 愛知県安城市・無職・72歳 山口宗人

 今年の三月まで、パートの仕事が中心で、スケジュール帳に書き込む予定が少なく、余白ばかり。
 それが、四月にパートの仕事が終わり、フリーになって、いろいろ予定が入るようになる。
 手帳の余白はスケジュールの文字であふれ出す。
 きっちり漏れなく一日の行事を書き始める。「今日、俺は、これだけの事をするぞ」と。
 自分を見つめる時間が生まれ、嬉(うれ)しく、満足。
 友人に会う予定。
 娘や孫に会う予定。
 介護のおばあちゃんとコーヒーを飲みに行く予定。
 新しい本が発売になる予定…など。
 周りがよく見え、生活に張りが生まれる。
 七十二歳、人生の余白に“活力”が埋まり始める。

<評> 与えられた業務をこなす毎日から、自分で自由に目標を掲げる毎日が始まりました。ノートの“余白”が、より楽しく、彩り豊かに埋まるよう、これからは、あなた自身の企画力が試されますね。

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