<新型コロナ>抗原検査キット13日承認 短時間で判定 陰性ならPCR

2020年5月9日 16時00分
 政府は九日、新型コロナウイルスを患者の検体から十五~三十分で検出する「抗原検査」のキットを十三日に薬事承認する方針を固めた。PCRによる検査が数時間かかるのに対し、医療現場で短時間で判定が可能になるため、検査態勢の強化に貢献しそうだ。当面、週二十万件分が供給可能だ。ただ精度はやや劣るため、陰性が出た場合は、念のためPCRによる検査を実施する見通しだ。
 承認と同時に保険適用とすることも決めた。
 開発した「富士レビオ」(東京)が四月に申請していた。加藤勝信厚生労働相は今月八日の衆院厚労委員会で「来週中に判断する。医療現場で使えるようになる。メーカーによると、かなりの数が提供され得る」と述べた。同社広報は需要状況に応じて生産規模の拡大を検討するとしている。
 抗原検査はインフルエンザ検査でも広く使われる。ウイルス特有のタンパク質(抗原)を狙ってくっつく物質を使い、患者の検体に含まれるウイルスを発見する。病院で鼻の奥の粘液を取れば、その場で調べられる。現状のPCRでは、装置のある地方衛生研究所などに送って調べるため、患者が結果を知るのに一週間かかるケースもあるという。
 ただウイルス量の少ない患者は陰性となる可能性もある。加藤厚労相は「見落としもあるのでPCRで補っていく。一番いい組み合わせで活用を考えていく」と述べた。その上で、救急医療や手術前など、直ちに判断する必要のある医療現場ではツールとして価値があるとの考えを示した。
 安倍晋三首相は抗原検査についてPCR検査の前段階として活用し、検査態勢の強化を図ることに意欲を示している。

関連キーワード

PR情報

政治の最新ニュース

記事一覧