くるみボタン くるみボタン工房MiSuZuYa デザイン豊富 製作体験も

2021年11月9日 07時16分

片岡清高さん(右)と妻の一美さん(左)。店内は「かわいい」を重視しつつも商品を見やすいディスプレーにしている

 手芸用品やアクセサリーパーツの問屋が集まる浅草橋と宝飾問屋が集まる御徒町の中間、昔ながらの商店街「おかず横丁(よこちょう)」に「くるみボタン工房MiSuZuYa」はある。くるみボタン専門店だが、一般的な資材問屋とは外観から違う。パッケージもディスプレーも“映える”工夫満載で「かわいい!」と思わず足を踏み入れたくなる。
 「そう思っていただけたら、よし!ですよ」とオーナーの片岡清高さん(46)。「まずは知ってもらいたいです。いまだに『クルミの実のボタンですか』と言われることもあるので」。
 くるみボタンとはアルミ等の金具を布や革で包んで作るボタンのこと。コートやジャケットの共布で作られたものがよく知られている。「でも、それだけじゃない。形も、丸だけでなく角やハート、ドーナツ形もあるしデザイン豊富なんです」
 MiSuZuYaのオープンは2018年だが、それまでも亡父から受け継いだ製造卸業「ファッションメイト片岡」で長年、くるみボタンを作ってきた。バブル期の80年代には半自動プレス機を自社開発し、数多くのブランドから注文を受けた。しかしアパレル業界は下降気味、職人は高齢化し同業者は減る一方。片岡さんは現状を打破しようと努力を続けている。

一番人気の製作体験は奥のプレス機を使う。真ん中が「刺しゅうブローチ」、手前が「くるみボタンセット」

 店内はボタンの種類が多いだけでなく、ブローチやイヤリングなどのアクセサリーにアレンジした商品もあり、バリエーション豊か。1番人気は製作体験(500円)。好きな布地を選んで金具にセットし、プレス機にかける一連の製造工程を自分で体験できる。2番人気は商品で、片岡さんデザインによる動物モチーフの「刺しゅうブローチ」(1200円)、3番目は「くるみボタンセット」(1000〜1200円)。シャツのボタンを自分で付け替えるようオリジナルパッケージで8個セットした。見本としてボタンを付け替えたシャツも展示してイメージしやすくしている。
 「知ってもらい、買ってもらい、使ってもらわなければ流通しない。今後も幅広い層に興味を持ってもらうため、帯留めなども準備中です」 (村手久枝)
 台東区鳥越1の6の6。13〜18時。日・月曜・祝日休。(電)03・3864・1293

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