リニア工事で相次ぐ事故、沿線住民がJR東海と国交省に中断求める「外環の陥没からも不安感じる」

2021年11月9日 20時16分
リニア工事の中止を求めて記者会見する住民グループのメンバーら=東京都千代田区で

リニア工事の中止を求めて記者会見する住民グループのメンバーら=東京都千代田区で

 岐阜県中津川市のリニア中央新幹線のトンネル工事現場で先月27日、作業員2人が死傷した事故が発生するなど、トンネル工事で事故が相次いでいる状況を受け、東京都や川崎市のリニア沿線住民らのグループは9日、全路線での工事をいったん中止し、原因調査の徹底を求める申し入れ書をJR東海に提出した。
 リニアのトンネル工事では、8日にも長野県豊丘村で土砂が崩れ、作業員1人が軽傷を負った。一方、東京都品川区では先月14日、深さ40メートル超の大深度地下で川崎市方面へ約300メートルトンネルを掘る「調査掘進」が始まっている。
 提出後、都内で記者会見した、リニア新幹線沿線住民ネットワークの天野捷一しょういち共同代表=川崎市高津区=は「岐阜県のトンネル事故の原因究明が終わらないうちに、別の工区で工事を進め、長野県で再び事故が起きたため驚いている。ただちに全工区で工事を止めるべきだ」と主張した。また、同じ申し入れ書を5日、国土交通省に郵送したという。
 申し入れ書は昨年10月、東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)の大深度地下トンネルの上で発生した陥没事故にも言及。国はリニアの大深度トンネル工事を中止させるべきだと求めている。(梅野光春)

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