<ねぇゴローちゃん!腹話術師の旅日記>被災した人に寄り添う 中越地震 畑でも公演

2021年11月10日 07時35分

被災者を励ますため畑で公演したしろたにさん(左)ら=2004年11月、新潟県で(本人提供)

 新潟県山古志村(現長岡市)の全村避難で知られる中越地震は二〇〇四年十月二十三日に起きました。震度7で、死者六十八人、家屋の全・半壊は一万七千棟にも及ぶ大地震でした。
 私たち川崎文化会議は集めたカンパ八万円を持って一カ月後にボランティア公演で現地に入りました。トランぺッターの松平晃さんと腹話術の私、それにスタッフ二人でした。
 被災地では後片付け、避難者への生活支援、救援物資や食事の手配などてんやわんやなのです。ある意味では文化のボランティアどころではないかもしれません。
 迷いもありましたが、私たちは事前に現地のサポーターとよく相談しながら、その人たちの助けを借りて上演にこぎつけました。おかげでどこも満席でした。
 このときは、川口町(現長岡市)、十日町市などのふれあいセンター、特養ホーム、保育園など五カ所で上演しました。川口町相川集落を激励に行きましたが、家が全壊したという人もいて、屋内では演じる所もなく、畑で上演することにしました。こんなことは初めてです。トランペットの音を聴いて近所の人が四人も駆けつけてくれました。
 被災地の人にとって、こんな文化ボランティア公演がどんな役に立つのかはわかりません。しかし、「寄り添ってみる」ことが大事なのではないかと思いながら続けているのです。 (しろたにまもる=寄稿)

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