<ゴッホ展 私の一枚>(2)ハロルド・ジョージ・メイ 明るい希望に満ちた名作 《黄色い家(通り)》1888年

2021年11月10日 07時35分
 本展ではゴッホの初期オランダでの作品に始まり、新しい様式を模索したパリ時代、黄色と青に魅せられたアルル時代、療養しつつ描き続けたサン=レミ時代と、ゴッホの魅力と人生そのものが詰まっている。彼の人生観や情熱、孤独や苦悩などが時代ごとの作品を通してひしひしと伝わる、実に力強いコレクションである。
 中でも特に私が心惹(ひ)かれた作品は、アルル時代に描かれた「黄色い家(通り)」である。私はゴッホと同じくオランダ人だが、オランダは曇りの日が多く、冬は暗く寒くて長い。そんなオランダ人が開放的な南仏に移り、真っ青な空と太陽の光を受けキラキラと黄色く輝く景色に深く感銘を受けたことは想像に難くない。彼のターニングポイントとなる、明るい希望に満ちたこの名作を、ぜひ会場で直接見て堪能していただきたい。 (実業家)

フィンセント・ファン・ゴッホ ©Van Gogh Museum,Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

 ※次回は17日掲載。

◆12月12日まで都美術館で

「ゴッホ展−響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」は12月12日まで東京都美術館(東京・上野)で開催中。日時指定予約制。会場で当日券を若干数販売(売り切れ次第終了)。詳細は展覧会公式HP

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