「日本は完全な友好国だろうか」日米韓の安保協力に否定的 韓国大統領選与党候補の李在明氏
2021年11月10日 19時43分
【ソウル=相坂穣】来年3月の韓国大統領選挙の与党「共に民主党」候補、李在明 前京畿道 知事は10日、日本が「領土問題や過去の侵略、帝国主義に関し、あいまいな態度を取っている」と主張し、日米韓3カ国による軍事分野での協力に否定的な考えを示した。
李氏は、ソウルで開かれた韓国メディア編集幹部との討論会で東アジアの安全保障に関する質問を受けて発言。「韓国は米国と軍事同盟を結んでいるが、これに日本を加えることは慎重に考えるべきだ。日本は常に信じられる完全な友好国だろうか」と述べた。
北朝鮮の核ミサイル開発や米中対立が深刻化する中、バイデン米政権は日米韓の協力を重視。最大野党「国民の力」候補に決まった尹錫悦 前検事総長は公約で、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の維持など日本との協力が重要との認識を示している。
李氏は最近、土地開発を巡る疑惑で守勢が続いている。世論調査会社リアルメーターが8~9日に実施した大統領候補の支持率調査で、李氏は34.6%で、尹氏の44.4%に対し、約10ポイントリードされた。
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