横瀬町や行田市、シニアのスマホデビュー費用補助 申請続々

2021年11月11日 07時51分

町が開く講座でスマホの使い方を学ぶ高齢者ら=横瀬町で(同町提供)

 高齢者が初めてスマートフォンを購入する際、費用の一部を補助する制度を横瀬町と行田市が創設し、申請が相次いでいる。新型コロナウイルスの感染拡大によってインターネットでやりとりする機会が増え、スマホを持っていることを前提としたサービスや手続きも増えている。自治体としてはシニア層にもスマホの利便性を感じてもらい、利用を後押ししたい狙いがある。(寺本康弘)
 横瀬町は昨年十一月から町内在住の六十歳以上を対象に、最大二万円を補助している。予算は当初百二十万円を見込んでいたが、利用が相次いだため四十万円を追加計上。本年度も継続することになり、これまでに計九十七件の利用があった。

横瀬町が導入したスマホ購入補助制度を紹介するチラシ

 行田市は今年十月中旬から受け付けを始めた。六十五歳以上の住民を対象に、端末価格の三分の二(最大一万円)を補助する。十月末で既に十五件に補助し、現在も続々と申請が寄せられているという。予算は千人分を計上した。両自治体とも、予算はコロナ対策に使う国の地方創生臨時交付金を活用した。
 両自治体がこうした補助制度を導入したのは、スマホを使うことでオンラインの手続きや情報収集が簡単にできるなど、高齢者にとっても生活する上でメリットがあることを知ってもらう狙いがある。
 一例として挙げたのが、新型コロナウイルスワクチン接種の予約だ。各地で担当窓口に電話が殺到してつながりにくいこともあったが、スマホによるインターネット予約は比較的スムーズに進んだという。
 また、横瀬町は町からの情報をスマホアプリのLINE(ライン)で提供しており、スマホの普及でより多くの人に情報を届けたいという。行田市は、十二月に始めるキャッシュレス決済のポイント還元事業で活用してほしい考えだ。
 高額な端末代を補助しても、操作が不安で購入に二の足を踏む人もいるため、横瀬町は購入者を対象に利用講座を開いている。行田市も市内の販売店が開く講座の受講を費用補助の条件としており、担当者は「この機会にスマートフォンの購入を検討してもらえたら」と話している。

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