豊島区の中学校がSDGs学ぶ出前事業を企画 7企業・団体が先生役 「子どもたちの未来のための授業」<まちビズ最前線>

2021年11月14日 05時50分
 SDGs(持続可能な開発目標)を意識した企業活動が盛んになる中、その取り組みを若い世代へリアルに伝えたい、知ってほしいという動きも広がっている。豊島区立千登世橋中学校が生徒たちのSDGsの学びとして外部講師を招く出前授業を企画すると、7つの民間企業・団体が先生役を引き受けた。(東松充憲)

省エネ行動トランプで七並べをする生徒たち=豊島区の千登世橋中で

◆「1人1人に向き合って伝えることは大事」

 「エネルギーを使わない生活はできないけれど、使い方を減らすことはできます」。2年D組の教室で、東京ガスの三神彩子・都市生活研究所統括研究員が生徒たちに語りかけた。

「省エネ行動トランプ」を使って行われた東京ガスの出前授業=豊島区の千登世橋中で


 教材に使ったのは「省エネ行動トランプ」。カードの1枚1枚には「お風呂のふたはこまめに閉める」「ご飯は保温するよりその都度炊く」などと書かれ、その行動を1年間やれば減らせる二酸化炭素(CO2)排出量も記されている。
 生徒たちはこのカードを使って七並べに挑戦。男子生徒は「何げない行動でもこんなに効果があるんだと実感できました」。三神さんは「(SDGsの達成を目指す)2030年に大人になる子どもたち1人1人に向き合って伝えることは非常に大事」と話した。

 地球温暖化などについて話すRFDのピーター・ハウレット社長=豊島区の千登世橋中で

 太陽光発電パネルを扱うRFD(宇都宮市)のピーター・ハウレット社長は、地球温暖化の防止について話した。福島県内の山の斜面に4000枚の太陽光発電パネルを設置する事業を説明しながら「パネル設置のため木を切ってしまっている。私たちは森林を大事にする会社だが、とても心が痛む」と明かした。「でも、太陽光で発電すれば化石燃料を使わずに済みCO2排出を減らせる。温暖化対策のためにはパネルを設置した方がいい」と語った。

◆「最前線で苦労する大人から双方向で学べた」

 今回の出前授業で講師を引き受けた会社は東京ガスとRFDのほか、規格外の生花を活用するhanane(ハナネ、港区)など4社。日本船主協会、こども食堂支援機構、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンからも講師が来校した。
 出前授業を参観した保護者らは「SDGsを教科書で学ぶだけじゃなく、最前線で苦労する大人から双方向で学べた」「まさに子どもたちの未来のための授業。この貢献はプライスレス」と歓迎した。

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