口腔がんと気付かれず末期に...堀ちえみさんら動画で啓発「早期発見で救える命ある」

2021年11月15日 19時32分

「症状をインターネットで調べ、がんと認識した」と話す堀ちえみさん(口腔がん撲滅委員会の動画から)

 全国の口腔外科、歯科の専門家らでつくる口腔がん撲滅委員会は15日、厚生労働省での会見で、口腔がん検診を呼び掛ける「レッド&ホワイトリボンキャンペーン」をアピールした。委員会は、2019年2月にがんで舌の半分以上を切除した、女優堀ちえみさんと専門家との座談会の動画を公開。「歯科医院での早期発見で救える命がある」と訴えた。
 「舌の裏側の小さな白い口内炎みたいものがスタート。痛みもかゆみもなかった」。堀さんは半年以上、がんと診断してもらえずに治療が遅れたという。がんは末期の「ステージ4」だった。手術で克服したが、当初は話せなかった。
 口腔がんは舌や歯茎、唇などにでき、喫煙や飲酒のほか、義歯や虫歯の詰め物などによる慢性的な傷も原因となる。委員会によると、咽頭がんと合わせた患者数は2018年に約2万2000人で1975年の9倍。死亡率は約33%で、大腸がんより高い。
 口腔がんは目視で確認でき、委員会は歯科医院に画像診断システムの活用を、一般には年に1度の口腔内検診を勧める。代表理事の柳下寿郞・日本歯科大教授は「(口腔がんで)話せない、食べられないのは相当にしんどく、自殺率も高い。堀さんがリハビリでここまで回復したのはすごい」と話した。(沢田千秋)

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