<新型コロナ>個人の特定を回避 月内にアプリ実験開始

2020年4月15日 02時00分
 日本政府は、新型コロナウイルスに感染した人の濃厚接触者を追跡するスマートフォンアプリの実証実験を月内に始める。民間の情報通信技術(ICT)関連企業などと協力し、早期実用化を目指す。個人情報漏えいの懸念も取り除きたい考えだ。
 シンガポール政府が三月に公開した無料アプリ「トレース・トゥギャザー(一緒に追跡)」など、スマホに搭載された近距離無線通信「ブルートゥース」を活用したアプリの開発を想定している。
 トレース・トゥギャザーでは、アプリの利用者同士が近づくと、お互いの情報が匿名で自動的にそれぞれ記録される。利用者が感染した場合、本人の同意を得た上で、政府の担当者がアプリのデータを解析して濃厚接触者を見つけ出す。衛星利用測位システム(GPS)は使わないため、利用者の位置は特定されない。
 追跡アプリが効果を発揮するには、国民の多くがアプリをスマホにダウンロードした上で、ブルートゥース機能を有効にする必要がある。
 竹本直一科学技術担当相は十四日の記者会見で「シンガポール方式は非常に有力な方法だ」と指摘した。一方でプライバシーの保護に関しては「個人情報が漏えいすることは絶対あってはならない」と強調した。
 内閣官房IT総合戦略室の担当者は「個人が特定されないようにすることがアプリの要点。実証実験を含めて国民に見てもらいたい」と情報発信に取り組む姿勢を示した。 (妹尾聡太)

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