トランスジェンダー「正確な情報を知って」当事者がサイト開設 追悼の日を前に

2021年11月17日 13時00分
 20日は、トランスジェンダー当事者の尊厳と権利について考える「トランスジェンダー追悼の日」。性的少数者(LGBTQ)の若者の居場所づくりに取り組む遠藤まめたさん(34)はこの日を前に、トランスジェンダーに関する基礎知識や会員制交流サイト(SNS)に流れる情報のファクトチェック結果などをまとめた情報サイトを作った。遠藤さんは「正確な情報を知ってほしい」と話す。(奥野斐)

サイトを作った遠藤まめたさん

 「追悼の日」は、1998年11月に米国でトランスジェンダー当事者が殺害された事件にちなみ、各国で当事者の尊厳を考える催しなどを行う日として定着してきた。国内でもトークイベントなどが行われる。
 遠藤さん自身も出生時は女性で、現在は男性として暮らす。東京・池袋など全国6カ所でLGBTQの若者らの居場所を運営する一般社団法人「にじーず」の代表で、当事者らの支援に携わる。近年、インターネットで差別をあおるような情報が広がる一方で、基本的な知識を整理したウェブサイトが見当たらないと考え、弁護士らの協力を得てサイトを作った。
 サイトの「よくある質問」では、トランスジェンダーを「出生時に割り当てられた性別とは異なる性自認を持つ人」と定義。性自認は単なる自称とは異なり、性同一性と言われることもあるなどと説明する。このほか身体的・社会的な性別を変える方法や、医療情報、当事者を身近に感じられる動画も紹介している。

トランスジェンダーの情報サイト「trans101.jp」

 SNS情報のファクトチェックでは「性犯罪をしても『自分は女』と自称すれば逮捕できないのか」といった言説に弁護士が回答。「痴漢はトランスジェンダーかどうかはもちろん、性別にかかわりなく成立する」「刑事法の運用は変わらない」と答えている。
 今後、インタビュー動画などを更新する予定。遠藤さんは「言葉は耳にするけどよく分からない、という人にぜひ一回サイトをのぞいてみてほしい」と話す。サイトは「trans101.jp」(https://trans101.jp)。

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