ネット投稿で4年以上もの差別と中傷 在日コリアン女性が提訴「子どもたちのためにも良い判決を」

2021年11月18日 18時38分
提訴を受けて会見する崔江以子さん(左)と神原元弁護士=川崎市役所で

提訴を受けて会見する崔江以子さん(左)と神原元弁護士=川崎市役所で

 インターネットの匿名ブログに差別投稿をされた上、4年以上にわたって誹謗ひぼう中傷を繰り返され精神的苦痛を受けたとして、川崎市の在日コリアンの女性が18日、北関東在住の40代男性に305万円の損害賠償を求め、横浜地裁川崎支部に提訴した。
 女性は在日3世の崔江以子チェカンイヂャ(48)さん。訴状によると、男性は「ハゲタカ」と名乗るブログに2016年6月、「日本国にあだなす敵国人め。さっさと祖国へ帰れ」と記載。この投稿が法務局に人権侵犯と認められ、運営会社に削除されたことを逆恨みし、同年10月から20年10月までにブログやツイッターで「差別の当たり屋」「被害者ビジネス」と中傷する投稿を12件行ったとしている。
 崔さんの弁護団によると、発信者情報開示訴訟を経て投稿者を特定。男性からは事実を認める手紙が届いたという。神原はじめ弁護士は「死ね、殺せという害悪の告知や侮辱に当たらなくても、人種差別は不法行為であると、社会に確立していきたい」と述べた。
 崔さんは「投稿を削除された逆恨みの矛先もまた、私に向いた。私が朝鮮人の女だからです」と声を震わせた。「ハゲタカが書いたのは私の存在を否定するヘイトスピーチ。在日のハルモニ(おばあさん)、4世5世の子どもたちのため、良い判決を勝ち取りたい」
 崔さんは16年3月の参議院法務委員会に参考人出席。在日コリアン集住地区で起きたヘイトデモの被害を訴え、同年のヘイトスピーチ解消法の成立につながった。(安藤恭子)

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