調布市個人情報漏えい 被害者男性、涙ながらに真相解明訴え「深い闇を感じる」 

2021年11月18日 21時44分
住宅街の市道で道路が陥没した現場=東京都調布市 (2020年10月撮影)

住宅街の市道で道路が陥没した現場=東京都調布市 (2020年10月撮影)

 東京外郭環状道路(外環道)工事を巡り、東京都調布市に情報公開請求をした男性の個人情報入り請求書の写しを市職員が国土交通省東京外環国道事務所など3者に漏えいしていた問題で、請求者の男性(74)が18日、問題発覚後初めて市内で記者会見した。
 男性は自身が所属する市民団体「外環ネット」のメンバーらとともに登壇。先月下旬、匿名の内部通報者とみられる差出人から「あなたの個人情報が駄々漏れとなっています」との手紙や、調布市の街づくり事業課員が事業者に送ったメールのコピーなどを受け取った経緯を説明した。
 男性は「勇気ある内部通報者からの手紙がなければいつまでも漏えいが続いていただろう。事業者も含めた深い闇を感じる」と涙ながらに真相解明を訴えた。市側には第三者委員会による徹底した調査を求めているが、市の姿勢を見極めた上で市個人情報保護条例違反や地方公務員法違反(守秘義務)などの疑いで刑事告発を検討する考えも示した。
 市は「個人情報保護への職員の意識が希薄であったことによるミス」と説明しているが、男性は「明らかにミスじゃない。繰り返し繰り返しメールを送った担当者は立場を利用して事業者に通報していたのでは」と語った。
 外環ネットの他のメンバーからは「(道路計画に反対する)私たちは事業者にとって邪魔な存在。市は事業者と一体で、私たちの情報はずっと筒抜けだったのでは」との声が上がった。
 外環ネットや東京外環道訴訟原告団・弁護団など14団体は連名で、今回の漏えい問題は「市民への背任行為」として真相解明を求める公開質問状を16日付で市に送ったと会見で明らかにした。(花井勝規)

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