<新型コロナ>緊急事態で公共交通は? 運行の強制停止なし

2020年4月2日 02時00分
 新型コロナウイルス感染症のまん延で緊急事態が宣言された場合、中国・武漢のように首都・東京を出入りする鉄道やバスは止まってしまうのでしょうか。現行法には「ロックダウン(都市封鎖)」のために公共交通機関の停止を命令できる規定はありません。当局と鉄道会社が話し合い、一時的に運行を止めたり、頻度を引き下げたりすることはあり得ますが、広域的に長期間の運行停止を強制することはできません。 (村上一樹)
 Q 緊急事態には公共交通機関はどうなりますか。
 A 改正新型インフル特別措置法(新型コロナ特措法)には、首相や都道府県知事は鉄道事業者などの「指定公共機関」と総合調整を行うことができると書かれています。当局が一時的な運行停止や間引き運転を求める可能性はあります。逆に感染拡大時でも最低限の運行維持を要請することも考えられます。
 Q 道路が封鎖されたりしませんか。
 A 特措法には道路に関する規定はありません。一方、感染症法の三三条で都道府県知事には「交通の制限・遮断」が認められています。感染者がいる場所や病原体に汚染された疑いがある場所の交通を七十二時間以内に限り、制限、遮断することができます。
 Q 感染症法に基づけば鉄道停止や道路封鎖ができるということですか。
 A 感染症法の規定はあくまで消毒のためであり、広域的に長期間、交通を止めることはできません。菅義偉(すがよしひで)官房長官も一日の記者会見で感染症法の規定について「都市封鎖のためではない」と明言しました。
 Q すると、日本では交通封鎖はありませんか。
 A 当局が強制はできません。ただ、首相や知事から要請を受けた交通事業者が間引き運転などに協力することはあり得ます。東日本大震災後の東京電力による計画停電の際に、首都圏の鉄道が運休や部分運休した前例もあります。

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