中高生の自殺 最多21人に 埼玉県内公立校20年度調査 コロナ禍影響か 「例年よりストレス 前提に」

2021年11月19日 07時24分
 埼玉県内の公立学校で二〇二〇年度、自殺した生徒が二十一人に上ったことが文部科学省の調査で分かった。前年度から六人増え、記録が残る一九九四年度以降では最多となった。県教育局は「非常に憂慮すべき状況」とし、悩みを抱える子どもの早期発見や対応に努めるとしている。(近藤統義)
 調査は毎年実施していて、公立の小中高校・特別支援学校計千四百三十三校が対象。県教育局によると、自殺した二十一人は中学生が三人、高校生が十八人。これまで二〇一八年度の二十人が最多だった。
 自殺した子どもが置かれていた状況について、学校や保護者らが把握していた情報から分類(複数回答)したところ、五割以上が「不明」で、「精神障害」が14・3%、「進路問題」と「父母からの叱責(しっせき)」がいずれも9・5%だった。
 全国の調査結果でも児童生徒の自殺は過去最多の四百十五人に上り、コロナ禍が子どもの心身に影響を与えているとみられる。県教育局の担当者は「例年以上にストレスを抱えているという前提で対応する必要がある」と話す。
 一方、いじめの認知件数は前年度比13・6%増の二万六千二十二件だった。学校別で小学校のみが増加し、特にコロナ対策の一斉休校が明けた昨年六月と夏休み明けの同九月に件数が多かった。
 年間三十日以上欠席した不登校の小中学生は同8・0%増の八千九百三十四人で、主たる要因は「無気力・不安」が五割を占めた。コロナ禍で学校生活が制限され、人間関係の構築が困難だったことなどが背景にあると考えられる。不登校の高校生は同21・7%減の千七百七人だった。

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