家庭向けの電気料金、どんどん上がるのはなぜ?<教えてQ&A>

2021年11月21日 05時50分
 東京など各地で家庭向けの電気料金が上がっています。なぜなのでしょうか。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストに聞きました。
(渥美龍太)
  東京の電気料金が高くなっていますね。
  はい、東京電力は4カ月連続で値上げしました。12月は、電気の使用料が平均的なモデル家庭で7485円。年初と比べ2割近く高くなっています。理由は火力発電の燃料費が上がっているからです。電気料金には、液化天然ガス(LNG)や原油、石炭などの燃料費が上がると、その分を家庭や企業に転嫁する仕組みがあります。都市ガスも同じです。

◆経済再開、原油高が直撃

  なぜ燃料費が上がっているのですか。
  コロナ禍からの経済活動再開によって、世界的に原油の需要が回復する中、中東地域などの産油国が大幅な増産を拒否しているために供給不足となり、価格が押し上げられています。原油価格はこの1年ほどでほぼ倍になりました。
 東京の火力発電で主力となるLNGの価格には、原油価格の動きが遅れて反映されるので、原油高騰の影響が直撃するわけです。
  今後はどうなりそうでしょうか。
  少なくとも来年半ばまでは上がる可能性が高いです。現在の高い原油価格がLNGの価格に反映され、さらに電気料金に反映されるには、一般的に7~9カ月かかる仕組みだからです。最近、外国為替市場で進む円安も家庭にとって悪影響です。日本は燃料をほぼ輸入に頼っていますが、円の価値が下がると輸入品を買う時に割高になってしまうのです。

ニッセイ基礎研究所の上野剛志・上席エコノミスト

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