党再生、政権交代への道筋は…立憲民主党代表選 手法異なる4候補

2021年11月20日 06時00分
 立憲民主党代表選に立候補した逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4氏。リーダー候補になったことで、衆院選の敗北から党勢を回復し、政権交代を目指せる野党第一党に再生する道筋を示す責務を背負った。敗因分析では各氏の見解がほぼ一致した半面、党再生や支持拡大への手法の違いも浮かんだ。(井上峻輔、大野暢子)

◆「批判ありきのイメージ」に危機感

 「候補者一人一人は一定の評価があるが、立民は駄目だという思いが国民の中にある」。衆院選では小選挙区で公示前より9議席増やしたのに対し、比例で23議席も減らした結果を受け、逢坂氏は19日の共同記者会見で総括した。
 立民は選挙前、森友・加計学園など世論の批判が強い問題が起きると、国会審議に加えて関係省庁の担当者から事情を聴く「野党ヒアリング」で厳しく追及した。だが、官僚を突き上げる様子が与党から「いじめ」と攻撃され、衆院選では政権批判の先頭に立っていた辻元清美氏らが落選。党内には「批判ばかりの党というイメージを背負ってしまった」(泉氏)との危機感が広がる。
 西村氏が「立民がどういう社会を目指しているか、有権者に届いてなかった」と語るなど、批判以外に国民にどうアピールするかが重要になるとの分析は4氏に共通している。

◆ウイング広げるか、リベラル路線継承か

 具体策は見解が割れた。
 泉、小川両氏は変化に力点を置いた。泉氏は「立民は大きな転換点を迎えている」と強調。党改革の必要性を訴え「政策立案型」の党を目指すと主張する。
 小川氏は党再生に関し「保守層からの安心感も含めた魅力が必要。支持のウイングを広げる」と力説し、枝野氏が敷いたリベラル色にとどまらない路線の必要性を唱えた。具体的には共同会見で、自民党との対立軸を尋ねた本紙の質問に「国家主義的な強者の政治か、普通に暮らす人々の立場に立った政治か」と説明した。
 泉、小川両氏よりリベラル寄りの逢坂、西村両氏は従来の路線の継承に力点を置き、立民所属の地方議員や首長を増やすことで、支持層の拡大を図るべきだとの考えだ。

◆「1人区の一本化」は一致するも…

 野党各党とどう向き合うかも代表選の争点の一つになる。
 衆院選で立民は、共産党と政権交代後の「限定的な閣外からの協力」で合意。候補者の一本化を加速させ「野党共闘」の言葉や文字が躍ったが、結果的に本来の支持層が離れたという見方が強い。
 来夏に参院選を控えており、改選一人区での候補者一本化の是非が焦点になるが、この点では4氏とも必要との考えで一致。見解が分かれたのは、具体的な協力のあり方だ。
 共同会見で西村氏は国民民主党との関係強化に意欲を示し、衆院選で躍進した日本維新の会については「考え方で相いれない部分がある」と連携を否定。他の3人は政党名を挙げず、小川氏は「自民、公明両党が最も脅威になることを野党全体がやっていく責務がある」と唱えた。逢坂、泉両氏は地域事情を踏まえた対応の必要性に言及した。

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