キティが伝えるジェンダー平等 国連とコラボ SDGs動画

2020年3月28日 16時00分

SDGsを伝えるハローキティのユーチューブチャンネル=(c)’76,’20SANRIO著作(株)サンリオ

 サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」が動画投稿サイト「ユーチューブ」で、国連が掲げる男女平等などの「持続可能な開発目標」(SDGs)の取り組みを、主に女性や子ども向けに伝えている。視聴者から「キティの影響で興味を持ってSDGsの本を買った」「勇気が出る」などのコメントが寄せられ、認知度が十分とはいえないSDGsの普及に一役買っている。 (北條香子)
 キティのユーチューブチャンネルは二〇一八年八月に開設され、直後からSDGsの動画配信も開始。一九年九月から国連との共同企画としてグローバル編を始め、月一回、日本語と英語で配信している。定期的に視聴するチャンネル登録者は約二十五万人。コンピューターグラフィックスで描かれたキティが、視聴者に表情豊かに語りかける。
 SDGsが目指す十七のゴールのうち、女性や子どもとの関連性から「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」などを重視している。
 三月八日の「国際女性デー」には、ゴールの一つである「ジェンダー平等を実現しよう」を学ぶ動画が配信された。国連女性機関のアニタ・バティア事務局次長からテレビ電話で「世界の議会における女性の割合は約25%にすぎない」と聞き、キティは「まだこんなに不平等があるなんて」と悲しげな表情を浮かべた。
 このほか、バングラデシュの難民キャンプやインドネシアの学校を紹介し、活動を応援する動画も公開。グローバル編は今年十月まで順次、新作を配信する。
 チャンネルは国内のSDGsの取り組みも紹介。一九年三月には当時の河野太郎外相が「タロー!キティです!」の表題で出演し、プラスチックごみによる海洋汚染をなくそうと、ごみの分別を呼び掛けた。
 サンリオの担当者は「国籍や世代を超えて受け入れられるキティを通じ、誰もがSDGsを身近に捉える機会になれば」と話している。サンリオは、戦争で空襲被害に遭った辻信太郎社長(92)が「みんな仲良く助け合って生きていこう」を企業理念に掲げ設立。今年創業六十周年を迎えた。
<持続可能な開発目標(SDGs)> 国連サミットで2015年に採択された30年までの国際目標。貧困や飢餓の撲滅、環境保全など17のゴールで構成される。すべての国による行動を求め、地球上の「誰一人として取り残さない」ことを誓う。

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