「日本人埋葬地でない」 シベリア遺骨で報告書

2020年3月26日 16時00分
 ロシアなどで収集した戦没者遺骨取り違え問題で、厚生労働省の外部有識者による専門技術チームが二十五日、ロシア・シベリア地域で遺骨収集した埋葬地九カ所のうち、四百六十人分のあった七カ所は日本人を埋葬の主体としていなかったと結論付ける報告書をまとめた。
 報告書によると、DNA型鑑定の結果、埋葬地七カ所で収集した遺骨のほとんどについて、日本人の可能性は低いと指摘。発掘する場所を決める際に現地住民の曖昧な証言などのみを頼りにしたことを問題視し、ロシア側の資料に正確な情報が記載されていたかどうかにも疑問を呈した。
 フィリピンで収集した遺骨を巡っては、十人分が日本人のものである可能性は低いと認定。その他のものは、焼いたため鑑定不能だったと説明。鑑定結果前に現地で骨を焼かないよう求めた。遺骨収集に当たっては、現地住民や交戦国の兵士らのものである可能性を常に考慮することや、現地に同行した遺族の心情に配慮して慰霊の場を設けることも提言した。

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