こどもホスピス、横浜に完成 海眺めながら家族の時間有意義に

2021年11月21日 22時54分
「第二のわが家のような場所にしたい」と意気込む田川さん=21日、横浜市金沢区で

「第二のわが家のような場所にしたい」と意気込む田川さん=21日、横浜市金沢区で

 難病やがんで余命を宣告された子どもたちが、海を眺めながら家族と一緒に過ごせるデイサービス緩和ケア施設「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」が21日、横浜市金沢区に完成した。病院を併設しない単独型こどもホスピスは大阪市内の施設に次いで国内2例目。1日2~3家族の利用を想定している。
 落成式で運営主体のNPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」の田川尚登ひさと代表理事(64)は「残された時間を有意義に使える第二のわが家のような場所にしたい」と期待した。
 田川さんは1998年、6歳だった次女を脳腫瘍で亡くした。2008年、「病気の子とその家族を支えたい」と神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)の近くに遠方から見舞いに来た家族が滞在できる「リラのいえ」を開設した。
 こどもホスピスの建設を望んだ同県藤沢市の元看護師・故石川好枝さんが1億500万円を遺贈。募金やコンサートで資金を集めた。

◆海見える風呂、将来は宿泊利用も視野に

 敷地面積は727平方メートルで建物は2階建て。1階は患者家族同士が親交を深めたり、地域住民と交流しキッチンで食事を作ることもできる。2階は大きな窓から海を見ながら家族で入浴できる風呂や、だんらんスペースなどがある。
 看護師や保育士が常駐し、子どもたちや家族の希望に合わせた個別のプログラムを提供する。将来は宿泊も視野に入れている。
 運営財源は企業や個人からの寄付が主体。市が土地を30年間無償で貸し付け5年間は年500万円を上限に人件費を補助する。(丸山耀平)

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