「ミャンマー軍トップの出席容認を」首脳会議で中国が打診、ASEANは拒否 ロイター報道

2021年11月21日 21時13分
ミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官=AP

ミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官=AP

 【バンコク=岩崎健太朗】オンラインで22日に開かれる中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、中国が一部加盟国に、ミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官の出席を認めるよう働き掛けたとロイター通信が報じた。総司令官は10月の首脳会議から除外され、インドネシアなどが今回も出席に反対したという。
 ロイターによると、中国とASEAN特別首脳会議は、対話関係の樹立30周年を記念して開催。中国側はASEANとの関係強化を重視し、習近平しゅうきんぺい国家主席が出席する方向だ。ミャンマー情勢について外務省の趙立堅ちょうりつけん副報道局長は16日「すべての当事者の対話による政治的解決を支持し、国際社会と協力し、民主化と安定の回復に努力する」と述べた。
 中国は孫国祥そんこくしょうアジア問題特使がシンガポールやブルネイを訪問した際や、外交ルートを通じて総司令官の出席を打診。しかし、両国だけでなくインドネシア、マレーシアからも「激しい反対に遭った」という。孫氏は15日にミャンマーの首都ネピドーで総司令官と会談し、こうした情勢を伝えたもようだ。
 ASEANは、事態収拾に向けた民主派側との仲裁に国軍が非協力的だったことから、10月末の首脳会議参加を拒否。代わりに外務次官の出席を求めたが、国軍はボイコットしてミャンマー代表不在の異例の事態となった。インドネシアなどは「ミャンマーが民主主義を回復するまで、政治レベルで代表を参加させるべきではない」(ルトノ外相)との考えを示している。
 国軍は一層の孤立化を懸念しているとみられ、総司令官は今月、米国の元国連大使や、ミャンマー国民和解担当の日本政府代表を務める笹川陽平・日本財団会長、タイのドーン副首相兼外相らと相次いで会談し、対外的な融和姿勢をアピールしている。

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