がん10年生存率57%に 早期発見の診断技術進歩

2020年3月17日 16時00分
 国立がん研究センターは十七日、二〇〇三~〇六年にがんと診断された人の十年後の生存率は、がん全体で57・2%だったと発表した。昨年の集計に比べて0・8ポイント上昇した。データを取り始めた一九九〇年代末から伸び続けている。
 特定のがん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の登場や、早期発見につながる診断技術の進歩が貢献したとみられる。
 十年生存率の発表は五回目で、全国約二十のがん専門病院で診断、治療を受けた約八万人を集計した。調査を担当した千葉県がんセンター研究所の永瀬浩喜所長は「最新の研究や治療法の進歩によって生存率が上がっていることが示された。今後も、がんゲノム医療やオプジーボをはじめとする『免疫チェックポイント阻害剤』の効果で上昇するだろう」と話した。
 部位別で生存率が高かったのは前立腺がん(97・8%)乳がん(85・9%)甲状腺がん(84・1%)。最も低かったのは膵臓(すいぞう)がん(5・3%)で、肝臓がん(15・6%)が続いた。
 また〇九~一一年にがんと診断された約十四万三千人の五年生存率は、がん全体で68・4%で、前年集計よりも0・5ポイント高かった。
 詳しいデータは全国がんセンター協議会のホームページで確認できる。http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/

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