温泉街で自転車シェア 「コロナ後」の観光見据え、実証実験 「車の入れない路地で 新たな発見」

2021年11月24日 07時15分

シェアサイクルの実証実験で道の駅に配置された電動アシスト自転車=みなかみ町で

 みなかみ町は、水上温泉街を中心に電動アシスト自転車を使ったシェアサイクルの実証実験に取り組んでいる。観光客らに温泉街や周辺の観光地を周遊してもらい、にぎわいを取り戻す試み。新型コロナウイルスの感染が落ち着いた後を見据え、新たな観光スタイルの一つとして本格導入を目指す考えだ。(石井宏昌)
 実験は十月中旬に始め、十二月の降雪まで行って有効性を検証する。利用者が自由に自転車を借りたり返却したりできるサイクルポート(駐輪場)をJR水上駅や温泉街の日帰り入浴施設「ふれあい交流館」、民間の宿泊施設前、道の駅みなかみ水紀行館など約二キロ圏内の五カ所に設けた。
 各所に「ecobike(エコバイク)」(東京都千代田区)の提供する電動アシスト自転車を配置し、計二十二台を運用する。自転車は二十四時間利用できる。利用者は専用アプリをスマートフォンにインストールして会員登録し、自転車のQRコードで解錠する。料金は三十分五十円で十二時間ごとに上限八百円。実験期間中は最初の三十分は無料。クレジットカードで決済する。
 町によると、温泉街では団体客が減り、入れ替わるように個人客やアウトドアのレジャーを目的にした若年層が訪れ、旅行のスタイルが多様化している。コロナ後を見据え、こうした新たなニーズに応えようと企画した。ホテルや商業施設が立ち並び、細い道が入り組む温泉街の交通不便を解消し、にぎわいを創出する目的もある。
 みなかみ町は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(エコパーク)に登録され、豊かな自然を生かしたエコツーリズムに取り組む。町の担当者は「風や木々の匂いなど自然を直接肌で感じることができる自転車は、みなかみの観光にマッチしている。車で入れない温泉街の路地に新たな発見もあると思う。利用者の声を踏まえ、本格導入につなげたい」と期待する。

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