献血行こうよ コロナ禍で提供者減少… 今こそ 筑波大付属坂戸高生ら 同世代に情報発信

2021年11月25日 07時12分

若者の献血者数を増やすため、校内外で情報発信に取り組む真中悠輔さん=坂戸市の筑波大付属坂戸高校で

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で献血者が減る中、坂戸市の筑波大付属坂戸高校では、生徒有志でつくる「筑坂献血推進の会」が献血への協力を呼び掛けている。今夏からは校外にも広く情報発信しようと、会員制交流サイト(SNS)の活用も始めた。 (杉原雄介)
 授業で若者の献血離れについて学んだ生徒たちが二〇一九年、「学校のみんなに献血を身近に感じてほしい」と会を設立。献血をアピールする手作りポスターを校内に掲示したり、学校に献血バスを呼んだりしてきた。
 当初五人で始まった会員は、現在では約六十人にまで増えた。設立メンバーでもある現代表で三年の真中悠輔さん(18)は「中学時代からボランティアに興味があったので参加した。会員の中には『献血をやったことがないから関心がある』という理由で入った人も多い」という。
 しかし、活動が軌道に乗ったところでコロナ禍に直面した。オンライン授業の導入などで登校する機会が減り、校内での呼び掛けが十分にできなくなった。昨年十二月に献血バスを呼んだ際、献血に応じたのは三十人ほど。コロナ禍前の一九年七月に呼んだ時の約六十人から半減した。

校外への情報発信に向け、新たに始めたインスタグラムのアカウント

 それでも献血に協力する同年代を増やそうと、新たに始めたのが校外への情報発信だ。今夏にインスタグラムのアカウントを開設。真中さんは「友達と献血の話をすると『針が怖い』『どうやってやるのかわからない』という反応も多い。インスタを通じて、若い人たちに安心感を持ってもらいたい」と狙いを説明する。
 更新はまだ少ないが、八月二十一日の「献血の日」に合わせた投稿では、献血ができる年齢や体重などの基準を紹介。「献血は不要不急な外出に当たりません」と協力を呼び掛けた。今後は献血をしている様子の動画の公開なども考えているという。
 十二月二十四日には一年ぶりに献血バスを学校に呼ぶ。多くの高校生に献血を広めるため、近隣の山村国際高校にも参加を呼び掛ける予定だ。真中さんは「自分たちの世代で献血を支えることが大切。若いうちに献血を体験してもらい、長年にわたって協力してくれる人を増やしたい」と意気込んでいる。

◆若者の献血者 10年で34%減

 県赤十字血液センター(さいたま市)によると、コロナ禍では外出自粛の影響で献血ルームへの来場が減り、企業や学校での集団献血も相次いで中止に。県内では昨年四月以降、献血者が必要数に満たない月もあり、特にA型とO型の血液が不足しているという。
 一方で若者の「献血離れ」はコロナ禍以前からの課題で、十〜三十代の献血者数は全国的に最近十年で約34%減少。同センターでも学校への出前講座や親子向けのセンター見学会などの啓発活動に取り組んでおり、担当者は「血液は長期保存できないので、今後の安定供給のためにも若い世代の協力が不可欠」と呼び掛ける。
 同センターはホームページで、県内の献血ルームや献血バスの運行予定などを紹介。ツイッターやインスタグラムといったSNSでも情報発信している。

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