砂川闘争オンライン講座 「絶対反対」未発表原稿を題材に

2021年11月26日 07時14分

父が残した原稿を前に砂川闘争について語る福島京子さん=立川市で

 一九五〇〜六〇年代、米軍立川基地の滑走路拡張計画に砂川町(現立川市)の住民らが反対した砂川闘争についてオンラインで学ぶ無料講座「砂川平和しみんゼミナール」の第二期が、二十七日に始まる。同町基地拡張反対同盟の副行動隊長を務めた宮岡政雄さん(一九一三〜八二年)の未発表原稿も題材にしながら歴史を振り返る。(服部展和)

◆あすから第2期

 砂川闘争の資料を展示する「砂川平和ひろば」が主催し、名古屋大名誉教授の社会学者西原和久さん(71)が進行役を務める。講座の第一期(六〜九月)は闘争や各地の基地問題、東アジアの平和をテーマとした。来年三月までの第二期は闘争そのものに焦点を当てる。
 砂川闘争は住民らが農地を守るために闘った運動で、米軍は六八年に滑走路拡張を断念、七七年に立川基地跡地は日本に全面返還された。運動を率いた宮岡さんは七〇年に「砂川闘争の記録」を刊行。宮岡さんの次女で平和ひろばを主宰する福島京子さん(71)は、この本を二〇〇五年に復刊した。
 これとは別に福島さんは「私の履歴書」と題した宮岡さんの未発表原稿を保管していた。農家の十六代目に生まれ、戦時中に台湾に出征して復員するまでの記録で、四百字と二百字詰めの原稿用紙で計六十二枚。戦前に二度、旧日本陸軍に農地の一部を接収されたことも記され、福島さんは「この経験が絶対反対を貫いた砂川闘争の方針につながった」と指摘する。

◆無罪判決も考察

 ほかに、闘争の過程で学生らが逮捕、起訴された砂川事件で無罪を言い渡した一審東京地裁判決(伊達判決)、闘争後の地域の状況なども考察する。
 ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使用。二十七日と十二月十八日、来年一月八日、同二十二日、二月五日、同十九日、三月五日、同十九日の八回で、いずれも午後二時〜三時半。希望者は西原さんにメール(vzs00645@nifty.com)で申し込む。問い合わせは砂川平和ひろば=電042(536)3167=へ。

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