11月27日から海底トンネル建設に向けた調査へ 処理水海洋放出の準備が本格化 東京電力福島第一原発

2021年11月26日 19時31分
 東京電力は26日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理後の水を海へ放出する計画を進めるため、27日から沖合1キロの放出口までをつなぐ海底トンネルの建設に向けた調査を始めると発表した。12月には処理水を一時的にためる立て坑の建設準備も着手し、2023年春からの放出を目指した動きが本格化する。
 東電によると、海底の掘削(ボーリング)による地盤調査のため、掘削地点の海底に支障物がないかを磁気センサーで調べる。
 その後、12月上旬から1カ月ほどかけて、海底トンネルの建設ルートに沿って原発から沖合約400メートル、約700メートル、放出口の約1キロの3地点の海底を10~30メートルほど掘削して地質を調べる。
 5号機東側の海沿いの敷地では12月上旬~来年3月、立て坑を設置する十数メートル四方の穴を掘る。立て坑から放出口をつなぐ海底トンネルの建設時期は未定。

◆地元への説明は難航 漁業関係者を中心に根強い反対

 処理水の海洋放出には漁業関係者らが強く反対しており、東電と政府による地元への説明が難航している。
 政府方針決定から7カ月たった今も、東電は設備計画を原子力規制委員会に申請できていない。東電は設備計画の対象にはならない海底調査や準備工事を先行し、関係者への説明を続ける。(小野沢健太)

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