ワクチン証明書は「9カ月」で無効に コロナ感染急拡大のEUが加盟国に提案

2021年11月26日 19時18分
欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長=AP

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長=AP

 【パリ=谷悠己】新型コロナウイルス感染の急拡大を受け、欧州連合(EU)内でワクチンの接種証明に有効期限を設けて追加接種を加速したり、5歳以上の児童への接種を始めたりする動きが出ている。
 欧州委員会は25日、接種完了後9カ月以内に追加接種をしない場合、域内の移動や飲食店などへの入場時に提示するデジタルの接種証明を無効化する案を加盟国に提示した。来年1月からの導入を目指す。

◆ドイツでは1日の新規感染が7万5000人超え

 フランスはこれに先立ち、追加接種の対象者を従来の65歳以上から18歳以上に拡大。接種完了から5~7カ月以内に追加接種をしない場合、接種証明を無効化する措置を来月から始める。
 欧州では、ドイツの25日の新規感染者数が7万5000人を超えて過去最多を大幅に更新するなど感染者が急増している。
 世界保健機関(WHO)は、今冬の欧州での死者が70万人を超える可能性を指摘。EUの欧州疾病予防管理センター(ECDC)は24日、全成人に対して早急に追加接種を実施すべきだとの見解を公表し、欧州委に対応を促した。

◆ポルトガルでは5~11歳への接種開始へ

 一方、EUの欧州医薬品庁は25日、米ファイザー製ワクチンの接種対象を現行の12歳以上から5歳以上へ拡大するよう勧告。欧州委が近く承認する見通しとなった。これを受けて、EU内で最も追加接種が進んでいる加盟国の1つポルトガルは来週から、5歳~11歳への接種を開始する方針を発表した。

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