ミッドタウン日比谷の一部を20年無償貸与…千代田区を提訴 前区長と疑惑も

2021年11月27日 06時00分
東京ミッドタウン日比谷(2018年撮影)

東京ミッドタウン日比谷(2018年撮影)

 千代田区が三井不動産の再開発ビル「東京ミッドタウン日比谷」の一部の土地と建物を一般社団法人「日比谷エリアマネジメント(エリマネ)」に無償で貸し、エリマネが多額の利益を得ているとして、元区議らが26日、樋口高顕区長が是正しないことの違法確認を求めて東京地裁に提訴した。
 訴状によると、区は2016年、ミッドタウン日比谷の店舗や駐輪場などが入る区有施設「ステップ広場」について、三井不動産幹部などで構成するエリマネに20年間無償貸与する契約を締結。ステップ広場の簿価による資産価値は土地が約225億円、建物は約30億円に上り、区は適正価格で賃料を設定すべきで、樋口区長が契約見直しを協議しないのは違法と訴えている。
 エリマネは広場の維持管理を業務とし、テナント賃料などで18年度決算で約6300万円の純利益を上げている。
 エリマネへの無償貸与は、石川雅己前区長が17年に三井不動産系デベロッパーから一般販売されない「事業協力者住戸」を購入していた問題から発覚し、昨年、区議会百条委員会が問題視。貸し付けが議会への報告なく決まり、石川前区長のマンション購入と時期も重なっていることなどから、三井不動産側と石川前区長との癒着が疑われた。
 区は「訴状が届いていないためコメントできない」としている。(小沢慧一)

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