清掃時間10分の新幹線、ぬれた座席をカメラとAIで検知 スタッフの負担軽減

2021年11月27日 11時38分
「エクスプレスサーモット」で座席確認の実演をする清掃スタッフ=JR東京駅で

「エクスプレスサーモット」で座席確認の実演をする清掃スタッフ=JR東京駅で

 JR東海は26日、東京駅に到着した東海道新幹線のぞみの車内清掃に、サーモグラフィーカメラと人工知能(AI)を活用し、ぬれている座席を自動で検知する装置を12月に導入すると発表した。現在は、ぬれを検知するセンサーを組み込んだ小型ほうきで1席ずつ確認しており、清掃スタッフの負担軽減につながるという。
 新たな装置は「エクスプレスサーモット」。50〜90センチの伸縮式の棒の先にサーモグラフィーカメラが、手前にスマートフォンが付いている。清掃スタッフは立ったままカメラを座席に向けると、AIで座面の位置を認識し、周囲の温度差から、ぬれているかを判定。1両の全座席を撮影すると、ぬれている座席の位置がスマートフォンに表示される。
 同社によると、昨年3月のダイヤ改正でのぞみの運転本数が1時間当たり最大10本から12本に増便され、清掃時間は1本当たり10分に限られている。
 東京に到着時、16両編成の約1300席のうち平均2席ほどが飲みこぼしなどでぬれており、乾いた座席に取り換えている。小型ほうきによる確認作業などは、座席前で中腰にならなければならず、負担が大きかった。
 金子慎社長は「時間に追われる中、レベルを落とさず、作業しやすくなるのは大変意味のあることだと思う」と話した。(加藤益丈)

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