パンケーキ愛好家も安心 カナダのメープルシロップ備蓄大量放出へ 天候不順で生産減少

2021年11月27日 20時58分
カナダ産のメープルシロップ(資料写真)

カナダ産のメープルシロップ(資料写真)

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】世界的な原油高で各国が石油備蓄を放出する中、カナダのメープルシロップ各社が「シロップ備蓄」を大量放出する方針を決め、話題を呼んでいる。天候不順による生産減少に加え、新型コロナウイルス禍で家庭の需要増が原因という。
 カナダはメープルシロップの主産地で、東部ケベック州だけで世界供給量の7割以上を占める。カナダ民放CTVなどによると、現地の生産事業者などでつくる「ケベック・メープルシロップ生産者協会」は最近、備蓄するシロップ約2万3000トンを市場に出すことを決定した。
 連盟の推計では今年のメープルシロップの生産量は約6万トンで、前年の4分の3程度にとどまる見通し。今年は春が短く高温だったため収穫条件に適していなかったという。さらに、コロナ流行によって自宅で料理をする人が増え、世界のメープルシロップ需要が2割程度拡大したことが放出を後押しした。
 今回の措置は供給不足による価格上昇の緩和が期待される。カナダ産メープルシロップの最大輸入国の米国は「メープルシロップの石油輸出国機構(OPEC)は蓄えを放出する。パンケーキ愛好家は恐れることはない」(ブルームバーグ通信)と胸をなで下ろしている。

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