横浜の居酒屋特集「はま太郎」発行の出版社 酒場の聖地、野毛に雑貨店 書籍や「猫印ミルク」グッズ好評

2021年11月28日 07時26分

新発売の手ぬぐいを持つ星山さん(右)と成田さん=いずれも横浜市中区で

 大正期の庶民的な居酒屋に源流を持つ「市民酒場」を取材し、店や周辺の街の歴史、店主の人柄を伝える書籍「はま太郎」を発行している「星羊社」(横浜市中区)は、飲み屋が集まる野毛地区(同区)に、書籍や雑貨を販売する倉庫兼店舗を開いた。社長の星山健太郎さん(43)は「酒場の聖地である野毛に、いつか店を構えたいと思っていた」と話している。(志村彰太)
 同社は二〇一三年に設立。はま太郎を見て居酒屋巡りをする人も増えているという。星山さんと妻の成田希さん(37)が取材と編集をしており、一七年から成田さんの出身地である青森県を特集した「めご太郎」も出している。店舗では本のほか、絵が得意な成田さんがキャラクターをデザインした雑貨などを販売する。

注文が殺到しているという「猫印ミルク」のグッズ

 特に人気なのが、成田さんが自身の出産のお祝い返しの品として製作したマグカップなど「猫印ミルク」シリーズ。母猫と子猫のイラストと「特選 猫印ミルク」の文字が印刷されたカップが会員制交流サイト(SNS)で話題を呼び、関連商品はエコバッグやテープなど二十種類に増えた。
 横浜市中、南両区の暗渠(あんきょ)と隠れた名所を地図にした手ぬぐいも扱う。「暗渠マニアックス」の名前で地下水路を独自に調査している高山英男さんと吉村生さんが監修したという。
 はま太郎は一九年八月、めご太郎は同年十二月を最後に新刊を発行できていない。新型コロナウイルスの感染拡大時に飲食店は休業や時短営業、酒の提供中止を求められ、取材ができなかったり取材しても紹介しづらかったりしたからだ。星山さんは「新型コロナが落ち着いたら、酒のお供として欠かせない『魚卵』の本を書きたい」と話している。店舗の営業は月、火、木、金、土曜の午後一〜四時。

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