福島県内4首長 リレーメッセージ

2021年11月28日 07時54分

リレーメッセージ「復興の歩みとこの先の挑戦」で登壇した自治体トップ4氏

 福島県内の自治体トップがメッセージを送る「復興の歩みとこの先の挑戦」では、トップ4人が福島の復興の歩みや道のりで得た教訓、今後の展望などを話し合った。

◆最先端の研究機関つくる 内田広之・いわき市長

 震災で468人が亡くなった。災害の教訓を次世代に伝え、生かす目的で「いわき震災伝承みらい館」を整備した。地元の病院を災害に強くするための取り組みを続けてきた。いわき全体の課題として、若者が高校を卒業すると都会に出てしまうことがある。東京の大学で学んだ後、戻ってくれないのが現状。世界最先端の研究機関を今後5年間でつくりたい。それが復興の目玉になる。


◆魅力ある農林業に力 佐川正一郎・矢祭町長

 災害に対する行政の指導力、危機管理能力が問われている。一昨年の台風19号では町内の集落が孤立し、対応に奔走するという事態も経験した。福島の再生なくして日本の再生はない。人口が減ると、町の産業・経済の全てが停滞してしまう。振興策ではスマート農業、スマート林業に力を入れ、若い人に魅力ある農林業にしていきたい。お互いに温かい言葉を掛け合っていきたい。


◆わくわくするふるさとを 杉岡誠・飯舘村長

 10年間、チャレンジの日々だった。村は全村避難という厳しい事態も経験した。福島市内に多くの人が今なお避難している。避難先で農業が続けられるよう、気持ちが途切れないよう取り組んできた。「かかわって楽しい、支えてうれしい、暮らして誇らしい」。明日が待ち遠しくなるような、わくわくするふるさとを目指すべき姿と掲げてきた。


◆新たな町へ企業誘致も 伊沢史朗・双葉町長

 今なお全町避難が続く唯一の自治体だ。10年も住民がふるさとに戻れない。7000人の町民は北海道から沖縄まで、全国42都道府県に避難している。人々が町に戻って、ようやくスタートするのだと思っている。復興とは元に戻すことだ。私たちは元に戻すのではなく、新たな町づくり、戻ってきてよかったなと思えるような町づくりを整備したい。企業誘致も進める。


◆木幡浩・福島市長

 支援を受けながら復興は着実に進んできた。だが、放射能への不安や風評被害は根強い。復興は道半ばだ。私たち自身が苦しんだ大震災やその後の災難の教訓を生かし、これらを変革のバネにしてグレードアップした新社会を築いていく。東京五輪ソフトボールの米国代表監督は「福島の桃はデリシャス、6個も食べた」と言ってくれた。私たちの大きな励みとなった。 (ビデオメッセージ)

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